国交省、過去2年のインバウンド行動データを公開、周遊ルート・泊数・出国空港など細やかに分析が可能に
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これは便利ですね!REASASのインバウンド版みたいな感じでしょうか。早速使ってみたいです。
「九州では韓国国籍の旅行者の構成比が多く、関東・中部・近畿は中国人旅行者が多い。一方、中国地方は構成比が特定の国に偏っておらず、比較的、欧米諸国の割合が多いことが分かる。」
そうですね。九州へは韓国からはフェリーでの入港で大量入国が可能です。物理的に近い。全体では中国大陸がもっともマスで人数が多いのでインバウンド普及エリアでは中国人が多くなります。中国地方はまだ比較的インバウンド普及が少ないので、国が分散するのと、厳島神社のあたりはモンサンミッシェルの姉妹都市だったり、広島平和記念館あたりは欧米の方も多く訪れるし、瀬戸内アートも欧米を中心に人気なので割合が高くなりそうです。
「また、中国・欧州・北米・豪州からの旅行者は、団体旅行における平均訪問県数が多いことが分かる。」とありますが、確かにそうです。日本人も、初めてのヨーロッパはツアーで「ヨーロッパ周遊5カ国」とかに参加して、へとへとに疲れたりしますが、リピーターになってくると「南仏の村をめぐろう」とかになってきます。より狭域かつディープに。
想定できている内容でもデータで改めて可視化・裏づけられるのは、共通認識から生まれる打ち手の推進力になるので価値が大きいと思います。これまであまりにも客観的な観光に関するデータが無かったので、インバウンドだけでも可視化出来るデータがあるのは有難いです。本当は過去10年間分ぐらい欲しいところ。精度の高い日本人旅行者の行動データもあればと思います。
面白かったのは、どの国からの訪日客が多いのかが、地域別によって異なる点です。
例えば大都市圏では中国からの渡航者の比率が高く、大都市以外は台湾からの比率が大きくなります。そして九州・沖縄は圧倒的に韓国からの比率が高まります。
長い目で見ると、このような地域差は(九州、沖縄を除いて)均質化していくと想像できそうです。
インバウンド需要取り込みの地域間の攻防はまだまだ序盤戦と言えるのではないでしょうか。