【イノベーション】2017年9月「医療×テクノロジー」注目記事紹介
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こんなテクノロジーがあるから、ヘルスケア領域で何か面白いことができるのでは?という発想からは、影響力を持つものは生まれないと思っています。
個人的には、臨床医学研究は、課題設定こそ重要です。
診療を続けていくと、大小のクリニカルクエスチョンに日々出会います。
これを解決するのに、研究を行う必要は必ずしもありません。というより、極力、研究せずに済ませるべきです。
教科書にあたったり、インターネットで論文やガイドライン、医師のホームページなど検索することで解決することが大半で、それで済めば最も効率的です。
すべてがこのように解決すれば良いのですが、残念ながら過去に誰も取り組んでいないクリニカルクエスチョンであれば、解決するには、自分で研究するしかありません。
この順番が大切です。
学会に行きたいな、何か研究ネタはあるかな?という発想からは、ピントのややずれた研究が生み出されがちです
しかし、ここで医師が武器として使えるのは、伝統的な研究手法です。
ここでAIなんか使えば良いのかな?なんてぼんやり思っても、そこからの発展はありません。
臨床医とテクノロジーの専門家との接点がほぼ無い現状が、根本的な問題です。
この接点が増えれば、自ずと面白い仕事がたくさん生まれてくると思います。ロボット胃外科手術を開始しました。
けど、ロボットと言っても勝手に手術をしてくれる訳ではなく、手技の補助。まだまだテクノロジーって程の変化は外科にはないですね。泥くさい仕事です。
本当のイノヴェイションは外科手術が必要なくなるような抗がん剤とか抗生剤の開発なのでしょうが、それは未来のお話。それまでは泥にまみれて手術を続けます。健康産業は国としても比重をおいてるようですが、参入してる会社はなかなかマネタイズしにくいという障壁があるため、伸び悩みだとか。
健康無関心層の取り込みが一番重要課題ですが、そこへのアプローチ(マーケティング)がうまくいかないんでしょうね。
僕自身もこの分野のサービスを立ち上げたいと思いますが、マネタイズとマーケティングが悩みの種です。。
「利用者が健康になります!」では利用者は増えませんし、「スタッフの負荷が減ります!」でも、経営者はなかなか利用には踏み切らない。
ゲーム的なアプローチ(ポケモンGOやVRのような)の方が、取り込みやすいんですよねぇ。
あとは生命保険の大手が、このサービスを利用してバイタルデータを取得しないと加入できないとかって強制するとか。
一番楽しそうな分野だけに、なんとも歯がゆいです。。