時価総額3000億円突破。帝国化するライザップの真実
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こちらに書いていないが驚くべき事実は、その時価総額3千億円がついている上場市場は札幌、しかも新興企業向けアンビシャス市場です。更にはライザップ一社で札証全体の売買高の実に90%を占めています。
買収型コングロマリット経営は日本ではなかなかうまく行った事例は少なく、特にライザップよのうな新興上場企業によるそれは失敗事例が多いです。共通するのは景気(株価全体)の上げ下げがトリガーとなる点。景況が良い今はコングロマリットプレミアムが付き、悪くなるとコングロマリットディスカウントが働く。特にハイレバレッジな買収ほど反転時の落ち込みは大きい。
それまでに買収各社の業績をしっかり叩き出せるか、それに尽きます。これは超楽しみな連載。ライザップのことを知っているようで全然知らない、ということに気づいた。
「アパレルでも、雑貨でも住宅リフォームも同じ。自己肯定感を高めてくれる商品やサービスを求める人はたくさんいて、そのマーケットはとてつもなくデカい」
というのは本当にその通り。
今ほど、「ロジカル」なマーケティングがことごとく通用しない時代はない。なぜならみんな、「エモーショナル」な消費行動を取るから。ロジカルに商品を比較分析するのではなく、「あの人から薦められたから」などと、極めてエモーショナルに意思決定をしている。一応、後付けでそれっぽいロジカルな理由をつける訳だけど、それはあくまで後付けであって、本質ではない。
そしてそのエモーショナルな意思決定を支える最たるものが「自己肯定感」や「帰属意識」だと思う。
ここに目をつけて自己肯定感を徹底的に科学してあらゆるビジネスモデル・マーケティング戦略・パッケージデザインのすべてにビルトインして、自社サービスのみならず買収サービスすらも立て直してしまうライザップはまさに「帝国」。連載、楽しみにしています。本日より7日間連続全9話で、あの見た人に強烈な印象の残すテレビCMでお馴染みのライザップを特集します。
あのCMの印象の強さからライザップと言えば、フィットネスジムだと思われる方が多いでしょう。しかし、アパレル、雑貨、エンターテインメントなどの割合が増えています(詳しくは本文を御覧くださいませ)。
というのも、ライザップは積極的なM&Aを展開する会社だから。関連会社の数は今や51社に及びます。アジアのLVMHを目指すとも豪語する瀬戸社長が思い描く”ライザップ帝国”の姿とは? 特集を通じて、迫っていきたいと思います。どうぞ、よろしくお願い致します。