ビル・ゲイツ氏、「Ctrl+Alt+Delete」を後悔
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Microsoftはハードウェアを製造していなかったため、そのとき市場に存在するハードウェアでの組み合わせでさまざまな機能を実現しなければならなかった。システムの再起動も同じだ。IBM PCのソフトリブート用のキーの組み合わせがこのCtrl+Alt+Delだったため、それ以外に選びようがなかった。MicrosoftがWindowsキーボードを提唱し、各PCメーカーがそれに従わざるを得ないように力関係が明らかに逆転したのはかなり後なので、それまでは仕方なかったように思う。ユーザー体験(UX)は悪くなるが、その分、多くのハードウェアベンダーとの分業が進み、Windowsエコシステムが構築された。Wintelと呼ばれたころの話だ。
一方、Appleはその逆を行く。完全に自社での垂直統合モデルを推進した。そのため、パーソナルコンピューター市場においてはシェアは常にWindowsのはるか後塵を拝したが、その分、UXは大変良い。Steve Jobsによる一切妥協のない体験を実現させた。
技術的には、Ctrl+Alt+DelがBIOSレベルでの割り込みを発生させるため、セキュリティシステムへの橋渡しとなるログイン画面を出すにはもってこいだったという背景もあったように思う。他のシステムがこの画面を差し替えることは難しいためだ。
Bill Gatesに限らず、MicrosoftでWindowsに関わった人ならば、作り変えられるならばというところは他にもたくさんありそうだ。APIとかもどうにかしたいと思うところはある。
[更新:2017/09/22 午前8時58分] Ctrl+Alt+Delはアクセシビリティ上も大きな問題を抱える。肢体不自由の方はあのキーの組み合わせは打鍵不可能なこともある。片手で、できれば一つの指だけで操作できることが望ましい。へーそうなんですね。
「Alt」キーは「オルト」と呼ぶ派です。「Alternate」「Alternative」から派生した単語であり、その発音への意識のため。
全く別件ですがこの理由により、代替暗号通貨は「オルトコイン」と呼ぶ派で「アルトコイン」とは絶対言いたくありません。
失礼しました。