イーロン・マスク、SpaceX謹製宇宙服の写真を公開
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宇宙服の技術的難しさは、それが根本的に「風船」であることです。
宇宙空間は真空。宇宙服の中は人が生存できる程度の気圧(0.3気圧とか)。つまり宇宙服は風船です。パンパンに膨らんだ風船に力をかけて曲げるのがどんなに大変か、想像できるでしょう。宇宙飛行士が関節を動かすというのは、そのようなことなのです。ちなみに1気圧とは、10cm四方にだいたい100 kgの力が加わった状態です。指一本動かすだけでどれだけ体力を消耗するか、想像がつくでしょう。
ただし、SpaceXのこの宇宙服は、船外活動用というよりも、万が一宇宙船が減圧した場合のための安全策としての宇宙服のように読めます。(ソユーズやスペースシャトルで宇宙飛行士が宇宙服を着用するのも同じ理由。)それならば、宇宙船のキャビン内は同じ気圧なので、風船問題も発生しませんから、技術的には楽になります。逆に言えば、見かけはかっこいいですし話題にはなるでしょうが、ロケットの垂直着陸ほどの技術的イノベーションではなさそうです。
じゃあ宇宙服における革新的イノベーションとは何か。例えば、MITのDava Newman(のちにNASA副長官になった)が提案したBiosuitがそれです。
https://www.wired.com/2014/01/how-a-textbook-from-1882-will-help-nasa-go-to-mars/
この宇宙服は風船ではなく、機械的な張力で内部の圧力を保ちます。平易に言えば、肌にぴったり密着して締め付けるのです。これならば風船問題は解決され、宇宙飛行士は船外活動においても自由に関節を動かせます。ただ、技術的問題からか予算の問題かは知りませんが、10年以上前から研究されているのにまだ実用化されていません。
僕の考えは、そもそも「船外活動は人間がやる仕事じゃない」です。風船宇宙服で作業効率は非常に悪いですし、何より危険です。ロボット+AIで代替すべきです。人間は与圧された安全な宇宙船内にとどまり、ロボットを遠隔操作すればいいのです。人間という十分な気圧がなきゃ作動しないシステムに真空中で仕事をさせるということ自体に無理があります。ロボットならば、真空中でも問題なく作動しますから、高価で複雑な宇宙服は必要ありませんし、酸素を供給したりオシッコを回収したりする必要もありません。ある意味「究極の機能服」である宇宙服、どんな素材を使っているのか興味ありますね!スリム化するのが1つのトレンド(?)のようですが、少しでも破れたら命に関わるのでしょうから、耐久性とのバランスが重要なんでしょうね。
スペースエックス社は宇宙服製造も内製化しているとのこと…イーロン・マスクのキャパシティ、凄すぎ。凄いなあ✨宇宙服には、軽量かつ高機能が要求されますね。
こういう高度素材技術は、テスラやソーラーシティで軽量かつ高機能を要求されるモジュールに即応用できるでしょう✨
そして、セミ量産から、量産でコストダウンになると、山用品から始まって、通常の衣料品まで到達するかも☺
ずっと将来にスペースXテキスタイル社(仮称)からユニクロが機能性素材を提携開発するようになったりして😓
マスクがやると、何でも夢が広がりますね🙆