万年4位キリン「生茶」の逆襲、ヒントはあの「ハートランド」
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【そのヒントになったのが、キリンが販売するビールの「ハートランド」だ。ハートランドが飲まれるようなシーンで、緑茶を選ぶならば生茶。それこそが新生・生茶の目指す立ち位置だった。】
なるほど。確かに洗練されたボトルはハートランドに似ていますね。飲料で一番大事なのはもちろん味ですが、それだけでは勝てないのが今の競争社会。そしてまずは手に取り買ってもらわなければその味も伝えられないので、実は「デザイン」という要素はとても大事。さすが生茶!飲料は本当に難しいです。味・パッケージ・宣伝(イメキャラ)等、ほんのわずかな違いをどう差異化するか、という命題の他に、営業的には良い売場の面をどれだけ押さえられるか、も無視できません。こだわりをもって選ぶ消費者は必ずしも多くないからです。さらに、まとめ買いを誘ったり、飲食店に出したりなど、チャネルの工夫もそのひとつでしょう。いわゆる「4P」ですね。
今日的にはよい模範例があります。当然、各メーカーの方も参考にされているはずですが、ポカリスエットの、協賛型プロモーション事例ですね。ロングセラー商品ですから、4Pのレベルで余計なお金を使ったりせず、社会の様々な活動に、選択的に協賛していく手法です。他方、主題の「生茶」では、お茶の体験と教育をやってみようと、原宿に施設を構えました。さすがキリン、お金がありますね。体験者が口コミで語ってくれる時代でもあり、また商品に深みを与えるこのような試みは、色々なフィードバックをメーカーにも返してくれるのでGoodです。敢えて苦言をひとつ呈すれば、自社商品のみのイベントは広がりにかけるのと、お金をかけた表現手法に偏りすぎている点が惜しいですね。いずれにしても、傍から見ている超成熟商品の領域では、学びがたくさんあります。
https://ima.goo.ne.jp/column/article/5114.html
原宿に誕生!生茶によるお茶ミュージアム「お茶のいろは」を体験してきた日本の「お茶」市場は、いってみれば西洋でコーラ市場でコカコーラとペプシコーラが争っている主力場のストーリーのようだ。どう「お茶」を各社が征する施策を行なっているのか、この連載シリーズ、興味深く、楽しみだ。