『失敗の本質』野中郁次郎先生の“刺身のつま”採用
NewsPicks編集部
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早崎さんの言うことはよーく分かりますが、本人の認識がここに書いてある内容だったというだけで、米倉さんには(意外にも)当時から優れた業績があったのです。正確に言えば、「独自の優れた」業績です。それはもうあからさまに並外れた能力だったのです。
現代の大学の教員人事がこんな風に決まっているとしたら大問題だ。業績に優れた教授が大学間を異動することはままあるので野中先生の場合はともかく、本文を読む限りでは助手(助教)採用が良く受け取ってポテンシャル採用になっている。米倉先生の場合は大学教員として大成功したから良いものの、博士課程の学生の採用なんて博士号取得後にポスドクを経るのが普通の研究分野ではありえない。分野が異なるので確信はもてないが、今は経済学・経営学分野でも事情は同じだろう(と思いたい)。あきらかに世界の潮流からは大きくかけ離れている。念のために言っておくと、現代の大学の教員人事は書類審査段階で業績をきちんと定量的に評価している。助教人事といえども、いくらポテンシャルがあっても他者に勝る業績がなければ(客観的な競争力がなければ)相手にされない。大学が牧歌的なモラトリアムというイメージは時代錯誤も甚だしい。世界基準で競争にさらされている基礎科学の研究分野で業績が十分あるにもかかわらず40代でも教授職を得られずポスドクを続けている研究者からしたら殺意がわいてもおかしくない話だろう。
数々の「ラッキー」なエピソードが紹介されているけど、真相はどうだったのか。この人がそう解釈しているだけなようにも思う。でも、1つ言えるのは、自分は運がよかったと思える人は、人生を軽やかに幸せに生きられるということ。