大学授業料 出世払いで 「教育国債」で政府が新構想
日本経済新聞
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大学への教育投資の収益率をどう評価するか、ということになります。授業料を払ってもそれを上回る生涯賃金の上昇が見込めるという意味で収益率が高いのであれば、貸与側奨学金の充実ですみます。現状では、大学の収益率は平均的には高いです。しかし、生涯賃金に大きな不確実性がある場合には、リスクを嫌う人は奨学金を借りないので、その場合の保険システムが必要だということだと思います。一方、現状では大学に進学しても得な人だけが進学しているので、収益率の推定は過大になっていると考えられます。そのため、進学率が高まれば大学の収益率は低下するという可能性があります。
奨学金を借りておいて、勉強しないで卒業してからも返済しなくていいようにまじめに働かないというモラルハザードをどう防ぐか、という点です。そういう人がどの程度いるのか、それを防ぐようなシステム設計ができるのか、というのはかなり真剣に考える必要があると思います。