操縦士なしの飛行機、3.8兆円の経費削減も乗る人いる?
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注目のコメント
50年前の人は,運転手無しの鉄道(例えば,ゆりかもめ)や自動運転車が走り始めると想像できたでしょうか? そんなものに乗りたいと思った人がどの程度いたでしょうか?
今から30~50年くらいかかるかもしれないが,確実に飛行機はパイロットレスになります.以前,航空会社の人とそのような話をしたとき,「乗客は望まないだろうし,パイロットは何かあったときの会社側の責任者として乗り続ける」と言っていました.なるほど,そうかもしれない.しかし,それは固定観念に凝り固まった見方.研究レベルならば,既存の旅客機も,離陸から着陸まで自動飛行ができる.現在のパイロットの作業はほとんどボタンとスイッチ操作.パイロット自らが操縦することは減っています.もちろん,パイロットレス旅客機に求められるレベルは,当然,要求はその程度ではない.現在,自動飛行が可能なのはノーマルな飛行状態のみ.もし異常事態となると,パイロットは自動飛行を解除して,自らの知識と経験に基づいて操縦を行う.それゆえにかえって事故の可能性が高まるという見方もあるが,AI技術も入れながら,安全自動飛行の研究開発が進むでしょう.
最後は気持ちの問題.まず旅客機よりは貨物機から無人化が始まる.本記事の通り.そうして,実績を積んで人々の不安を和らげていき,人工知能の方が人間パイロットより安全であると認められてから,パイロットレス旅客機の登場となるでしょう.
【追記】パイロットレスへのなり方ですが,遠隔操縦の機能は残るかもしれない.また,CAが操縦資格を持ちながら,通常飛行時は客室にいてコックピットは無人というケースも考えられる.旅客機を無人で操縦できるからといってパイロットも乗りませんというのは、少し煽り気味のタイトルではと思います。
まずはいま二人いるパイロットをどのように一人にするかという点において必要な技術がAIによる自動操縦です。
パイロットはざっくり言えば一人が操縦を担当し、もう一人はその操縦のサポートや、管制官や客室乗務員との通話を担当しています。そして、場面に応じて役割を切り替えながら飛行しています(離着陸は機長が操縦しても、巡航状態でのアナウンス等のときには副操縦士が操縦する、といった具合です)。すなわち、二人がいつでも操縦を代われるような態勢であるということです。
人間のパイロットを一人にするためには、AIにいつでも操縦を代わってもらわなければなりません。もとい、基本的には緊急時含めAIに操縦してもらう必要があります。100%自動操縦ができて初めてパイロットを一人減らすことができるのです。
パイロット不足の折、この先10年ほどでパイロット一名という旅客機が登場するかも知れません。
さらにパイロットを無人とするには、管制官もAI化してやりとりをし、機体では二系統のAIが相互に判断と監視をするという態勢を作る必要があります。これはかなり先の話です。新幹線の運転士は業務規定では前方注意義務はなく、本来乗ってなくてもいいが、「いないとカッコがつかない」から乗せてると聞きました。
新幹線より飛行機の方が天候不順時の対応等あるとは思いますが。パイロットの知人の話では雨で視界が見えない時はオートじゃないと着陸は怖い、とも。
セキュリティーが担保できれば、緊急時遠隔操作オーバーライドで十分かな、と思ってしまいますが。細かな部分は現場じゃないと確かにわからないのかもしれませんが。
追記
弥藤さん
コメントありがとうございます。
私のコメントは「新幹線は自動運転だから運転士はなにもやってない」との誤解を招きかねない書き方だったので、補足して頂いて助かります。
私も全部自動は難しいと思っていて、あるとしても遠隔操作かなという趣旨です。