JPX日経400銘柄入れ替え、ソニー・関電など31銘柄追加 電通除外
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JPX日経400入れ替えについて、銘柄詳細は以下リンクより確認できます
https://indexes.nikkei.co.jp/nkave/archives/news/20170807J_1.pdf
本指標は、東証銘柄のうちROEなど収益性に優れた銘柄を中心に選定する点が特徴といえます。
指標の詳細は以下で確認できます。
http://www.jpx.co.jp/markets/indices/jpx-nikkei400/今回の入れ替えで、指数のざっくり2.4%が入れ替わる。除外銘柄では富士フイルム(指数構成比0.48%)、電通(0.35%)、ニコン(0.19%)あたりが大きい。ただ、いずれも流動性がある銘柄。
ほかにはクックパッドやぐるなび、グリー、HISなども外れる。2014年1月に導入が開始された「JPX日経400」は、ROEや営業利益率などの収益性指標を軸に、ハイパフォーマンスな企業を400社を選定して構成された株価指数です。(銘柄入れ替えは毎年8月に行われ、今回で4回目となります。)
そのため、当株価指数を構成する銘柄は平均してROEが高いです。
【各銘柄の3年平均ROEの全体平均 (単純平均にて算出)】
2012年 10.4%
2013年 11.1%
2014年 11.2%
2015年 11.7%
2016年 12.5%
※加重平均を行うと、各年大体10%弱になります。比率の平均値算出の際は、どうしても異常値が大きく影響してきてしまいますよね。
2017年版をSPEEDAで試算してみると、約12.4%。
2016年に比べて若干低下したものの、ここ数年は平均ROEが増加傾向にあり、高い水準となっております。
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ここで興味深いのが、「高収益企業と、そうでない企業の収益性の格差が拡大している」という話、すなわち二極化が進行しているという話です。
一橋大学教授の伊藤邦雄氏によると、連続してデータの取得が可能な「JPX日経400採用銘柄」と「非採用銘柄」のROEの差異を算出し、分析したところ、ITバブル崩壊以降差異が拡大し続けていることが判明したようです。
「VCUA(Volatility,Uncertainty,Complexity,Ambiguityの略称)」が高まる現代において、企業のパフォーマンスの二極化は今後も拡大していくと考えられます。