「イーロン・マスクの頭のなか」が理解できる8本のストーリー
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イーロン・マスクが他社に対して、どれくらいのスピードでミッションを実現してきたかについての記事。
こうやって見ると、誰も思いつかなかったことをやっているのではなく、誰もがやれたらいいなと思っていることを、誰も考えないくらいのスピードでやろうとしているのが、イーロン・マスクという印象。
⚫︎ロケットをつくる
アマゾンに対して3.33倍
⚫︎自律走行車
フォードに対して4倍
⚫︎ロサンゼルスからサンフランシスコへの移動
カルフォルニア州の高速鉄道プロジェクトに対して6倍
⚫︎トンネルを掘る
現在のトンネル掘削機に対して14倍
⚫︎手の届く電気自動車を販売する
シボレーに対して1.5倍
⚫︎火星へ行く
NASAに対して8倍イーロン・マスクと言えば「First Principles(第一原理)」。
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“I think it’s important to reason from first principles rather than by analogy.”(類推ではなく第一原理に基づいて考えることが重要だ)
「First Principles(第一原理)は、運動量保存の法則や特殊相対性理論(E=mc2)など、変わることのない科学の真理を意味します。
これに対してAnalogy(類推)とは、経験則・集合知・常識といった人間社会が蓄えてきた知識であり、環境や条件次第では変わり得るものです。
イーロン・マスクの言葉は、「人間社会が自然科学の上に作ったフィルターを取り除いて、原理原則に基づいてゼロベースで考えるべき」と言い換えることもできます。」
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例えば、
●SpaceX:
「原材料の原価を全て計算して、原材料費はロケット代金の2%に過ぎないことを発見し、組み立てかたを考えればできると判断。」
●Tesla:
「リチウムイオン電池の原材料であるリチウム、コバルト、黒鉛、リチウム塩、アルミニウム箔などを足し合わせると$80/kwh程度で調達可能なので、製造工程を工夫すれば$80/kwhもしくはそれに近い水準まで下げられるはずだ」
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最も分解した要素が集積してできたものであると考えた場合に、現在存在するものの費用や効能が、果たして妥当な限界であるかどうか、を推し量る。その乖離が十分存在すると判断された場合、howを考え一気に進めて行くというパターンですね。
一つは、上記の「First Principles(第一原理)に基づく、「賛成する人が誰もいない、大切な真実」の発見。(PayPalの相棒の言葉ですね)
もう一つは、この記事にあるシステムレベルのデザイン思考、統合的な能力ですね。これはそう簡単に学ぶことができるものではありませんが、事業を行う中で日々学んでいかなくてはならないものです。
非常に参考になります。
■イーロン・マスク「第一原理」:http://www.emreyuasa.com/2017/05/252/実感値あり。
異常なまでの実行力・成功するまでPDCAを回し続ける胆力・積み上げでなく目標から考える逆算力・それらを支える熱狂的な組織力・・・
天才的なアイデアそのものよりも、圧倒的なスピードで構想を現実にする力の方が必要。
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イーロン・マスクのさまざまなプロジェクトの時間比を平均すると1対7.83となる。つまり、彼は平均的な人が8年近くかかってすることを、およそ1年でやろうとしていることになる。