日本の百貨店はまた同じ道をたどるのか?
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買い回りの楽しさ、というコト消費にいかに回帰出来るか?は一つの見方。
インバウンドで買われているカテゴリーも、食品です。コレはデパ地下を意味していて、トリップアドバイザーの書き込みでも、売り場の楽しさ・買い回りが評価されています。あとは接客販売で売る化粧品も同様の評価だと考えられるはず。
注目のコメント
百貨店という業態一つを見るより、20世紀から21世紀にかけての小売業全体の世界的変革の潮流を見るべきではないか?
20世紀後半から21世紀にかけて、流通小売業者の勝ち組は”製造小売業”にそのビジネスモデルを変革していった。その変革は先ずアパレル産業で起こり、続いて家具小売業が続く。いわゆるSPNというビジネスモデルでアパレル産業ではGAPが、そして家具小売業ではIKEAが代表例だが、日本でもユニクロとニトリが大成功を収めた。食品や日用品の小売業においては、コンビニエンスストアがその販売力を背景に製造メーカーのアイドルキャパシティを利用してPB化を推し進めてきた。これも不完全ながら製造小売業態化しつつある。そして、そこにインターネットを駆使した、eコマースプレイヤーが、無限の品揃えと宅配という利便性であらゆるカテゴリーの販売を可能にしつつある。世界の小売業が、今20世紀型小売業から、製造小売業とeコマースにシェアを奪われている構図だ。
そして、製造メーカーもまた、自分で製造した商品を自社のブランド・ドットコムでネット販売出来るようにもなった。製造メーカーも小売製造業に変革することが出来るようになった。
21世紀は、もはや20世紀型の製造・小売・卸流通業といった業界の垣根が崩れつつある。それがインターネットの第三次産業革命が引き起こした大きなパラダイムシフトと考えるべきだ。都心の大手百貨店もさることながら、その先行指標は地方都市のデパートに有ったような気がします。地方都市の多くで、10年前くらいからかつての地元老舗デパートや東阪の系列店がなくなり、ドラッグストアー、百均、パチンコ屋さんに変わっていった。
それでも地元の人たちは不便ではないのです。なぜか?その理由を分析することで、都会のデパートの再建策もでてくるのではないでしょうか。