【独白1万字】あの“裏切り”から25年、凱旋人事のすべてを語ろう
NewsPicks編集部
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樋口さんが成功すれば、日本の大企業がどんどん外部から内部役員を招聘するようになり、日本企業の再活性化が現実味を帯びて来ると思う。ふつうに考えれば「同じ釜の飯30年」の経営陣でまともな判断が下せるわけがない。日本人は井の中の蛙はいけないよ、と昔から教えられて来たはずなのに、にほんの大企業のほとんどがその教えを堂々と無視し続けている。
パナソニックを飛び出して、マイクロソフトやヒューレッドパッカード、アップルなど外資系企業、さらにはダイエー再建などに奔走した樋口さん。その著書である「愚直論」はとても面白い自伝であり、その続編をイメージして、この「出戻り論」のインタビューをさせてもらいました。就任後にメディアに単独取材を受けるのは、NewsPIcksが初めてのはずです。
パナソニックを良く知る方々によれば、古巣パナソニックを退社しながら、役員クラスで戻ったのは「100年の歴史で初めて」とのこと。それだけ家電メーカーであるパナソニックが、いま物流や小売り、航空、自動車など、B2Bの法人向けソリューションビジネスへシフトしている証左と理解しています。
ちなみに樋口さんはハーバード留学時代、サントリーの新浪さんと同期でした。樋口さんがこれからどんな企業にトップ営業をかけていくのかも、期待しながら、パナソニックの大転換を取材します。