中国電気自動車ブーム エコどころか環境破壊
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中国では、2013年の規制改革の一環で、600MW以下の火力発電所の新規建設の認可権限が中央政府から省政府に移った結果、2015年に新設の石炭火力発電所が急増し、54GWも積み増しされた。
一方で、太陽光や風力等の再生可能エネルギーの増設も盛ん。これらの電力は系統が不十分でかなりが棄てられているという現実もあるが、優先接続のルールがあるために、増設された石炭火力の稼働率の低下を招いており、2016年は火力全体で50%を下回った。
2016年は石炭価格の上昇(これは炭田からの生産量の中国政府による政治操作の影響もあるだろうが)により、2017年第1四半期は主要電力企業の4割が赤字に陥ったとのこと。
つまり、中国は今後余りある石炭火力のキャパシティをどう扱うかという問題に直面しており、エコどころではないのではないか。
参考
中国における石炭火力等の稼働率低下について
http://eneken.ieej.or.jp/data/7428.pdf