サムスン最高益5兆円へ 今期、創業家不在でも
コメント
選択しているユーザー
注目のコメント
まだ決算発表していないけど直近四半期ではアップルをも上回ると見られる、とてつもない規模の営業利益。この記事もそうだけど、とかく日本ではサムスンは不祥事ばかりがクローズアップされるけど、どのようにここまでの収益力となったのか強みについてももっと積極的に発信してほしい
ちょっと古いんですが、以前ちょこっとサムスン vs. 日本の大手電機8社*を調べたら、こんな感じでした。
営業利益(2016年4月‐12月の9か月)
サムスン:4兆4,941億円(45兆6,725億ウォン、1KRW=\0.098で換算)
日本の大手電機8社の合計:4,614億円(サムスンの10.3%)
時価総額(2017年4月27日終値)
サムスン:32兆5,971億円
日本の大手電機8社の合計:19兆5,630億円(サムスンの6割)
サムスンって、1回目のミーティングでは、担当レベルが出てきて、ああでもない、こうでもない、と議論するんですが、「やる」と決めたら2回目のミーティングでは担当役員がお出ましになって、細かいことをぜーんぶ決めていきます。
「やる」か「やらない」かを決めるのも早いですし、やり始めてダメだと思ったときに撤退するのも早い。間違っても日本企業のように「では、持ち帰って社内で検討させていただきます」と言ったっきり、待てど暮らせど返事が来ない、なんてことはありえません。
だいたいミーティングのときに会議室へ走ってくる社員もいたり(笑)。役員は朝5時に出社していますし。
サムスンと一度でも一緒に仕事がしたことがあると「日本勢は絶対に勝てない」と絶望的な気持ちになります。
日本の大手家電8社が束になって、ようやくサムスン1社に瞬間風速で近づいたのがサムスンショックに見舞われた2014年でした。
当時、政治的に難しい日韓関係があったためか、「サムスン、ほら見たことか」という意地悪な論調の記事が目立っていたのですが、何のことはなくて、そんなときでも強いサムスンは圧倒的に強いままだったんですね。
サムスンショックが意地悪に報道されていたときも、そのときには既に社内では緊張感をもって次の手を打っていましたし。サムスンにしてみれば「ご心配にはおよびませんよ」といったところではないでしょうか。
サムスンなんて単なるアセンブラーと批判する人もいますが、それを言ったらアップルだって同じなわけですから。
振りきれたスピードは何にも劣らぬ経営資源、武器だなぁと痛切に感じます。
*日本の大手電気8社:日立、パナソニック、ソニー、東芝、富士通、三菱電機、シャープ、NEC経営判断だけでなく、技術と市場を深く理解した上での投資判断、最初は難しくても方向が正しければ低歩留まりでもやり抜くブレの無さ。
信賞必罰の経営体制、生き馬の目を抜く社内の出世競争を経てもなお、きちんとブレずに進むことが出来ている凄みを感じる。半導体もディスプレイも儲かる時は儲かるんですよね。新しいものではなく、既にある技術でゲームのルールを変えるという意味では日本企業の得意技だったところで三星は戦ってるのだと理解しています。DRAMだって、有機ELだって日本にも過去に技術はあったが、やり抜く力が無かった。