投資銀行と賭博場に共通する 「エッジ」とはどんな意味か - 金融に未来はあるか
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注目のコメント
確かに色々な情報を入れ過ぎで、内容の割に話が分かりにくいですね。
書いてあることは、単純です。
・ この社会では情報が力の源泉である。
・ 金融機関は、お金を通じて経済の中心に位置し、あらゆる情報を入手することで、他の産業にはない圧倒的な優位性がある。それをエッジと呼ぶ。
・ しかし、金融機関における、そのエッジの源泉たる情報とは、世界経済への深い洞察等ではなく、単に顧客の大量の注文(売買注文)から得られる需給の情報である。
・ そして金融機関は、本来はあらゆる情報を駆使して、顧客の最大の利益に貢献する義務(フイデューシャリーデューティ)があるのだが、金融機関の持つエッジは、自分たちの収益のために活用されでも、顧客のためには使われない。というか、そういう意識がない。
金融庁なんかも、最近よく言ってることを、エッジという金融機関の潜在力にまで言及して説明してるだけだと読みました。ゴールドマンサックスが超高速取引・超高頻度取引のアルゴリズムでフロントランニングを行なっているといった話はよく聞きます。
通信速度を光速の極限まで追求することで、「後出しジャンケン」であっても市場には先に注文が届いてしまう。
「エッジ」も今は知識ではなく、コンピューターや回線の性能・スペックのレベルの話が中心ですかね。その点で絶対的優位に立っているということだろう。
それに取引所も特にデリバティブ取引は決済リスク軽減の観点から、ブローカーが自社顧客の売りと買いを自社システム内で付け合わせて相殺させて、その分は取引所に板を晒さない「ダークプール」を推進している。そうなると、取引所がリアルタイムで把握できない売買注文情報がどんどん増えてくる。こういう点も「エッジ」の一つだろう。元GSバンカーとして一言。
投資銀行が必要な業種かどうかと言う議論はあります。しかしながら、仮に投資銀行は社会に必要だと言う結論であれば、ゴールドマン・サックスほど、顧客を大切にする会社はないと確信しています。