この連載について
40歳は不惑の年と言われるが、現実には惑うことばかりだ。体力は全盛期より衰え、育児や介護など家庭責任が重くのしかかる。仕事もいま現在は「働き盛り」だが、キャリア人生を山だとするなら、あと一山も二山も乗り越えなくてはいけない。ましてや人生100年時代の到来すると言われる。寿命が伸び、年金支給年齢も上がれば、健康寿命の70歳代まで働く時代が当たり前になるはず。となると、40歳はまだ長いキャリアの折り返し地点にも来ていない。では今後、第二、第三の働き盛りを作るためには? 「40歳=若さで勝負することも、貫録で勝負することも難しい年齢」がサバイブしていく方法を模索する。
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吉田さんの人生は壮絶です。20代の前半で生死をさまようほどの大病を経験し、就職を逃し、前のご主人の関係でカナダに渡り、女の子を出産、そして離婚。
小さなお子さんを抱えてNYに渡り「飛び込み営業」。NYでは9.11にも遭遇されています。
そして、ご本人いわくこれまで張っていた根が芽生え花を咲かせ始めたのが40代!
それが今では、米フォーチュン誌が選ぶベストリーダー50に日本人としてただ1人選出されるほどの存在に…
大器晩成キャリアの創り方について、直言、本音がバンバン飛び出します。
長いですが、読めば元気になること請け合いです。
さて、本特集を最後までお読み下さりました皆様、本当にありがとうございました!
「本当にこれでいいのか」「そもそもこの方向で合ってるのか」「"合ってる"とはどういう意味なのか」「やる意味があるのか」「場所はここなのか」「自分はどのような存在なのか」「自分は楽しいのか」
堰を切ったように溢れる疑問と、前へ少しでも進みたいという気持ちが交錯する中に、生きているという実感がある。友人や同僚にも恥ずかしい等毛頭考えずにストレートに話すことがある。「生きる」というのは、そういうことなのかもしれないとも思うこともある。
10年根を張れたら、そこに咲く花は大輪だろう。
「人間には、誰しも、どうあがいても、花が咲かない時期ってあるんですよ。もちろん。何をやっても、花が咲かない。そういう時期は、下に根を張っている時期だと思ってください。私自身、そう思ってきたし。
すると、今度は、花ばっかり咲きやがって仕方ないな、みたいな時期がくるわけよ。勝手にぶわーっと、咲いてくるの。
だから、咲かない時期はバイオの流れだと思って、Let it go. 心配しないで。だって、人生100年なんでしょう? 根を張る10年があったっていいでしょう。」
男女雇用機会均等法が施行された前後に社会に出られた世代の女性で、今なおビジネスの最前線で活躍されている方は、同年代/同ランクの男性より一回り器が大きいです。
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弊社には外銀(GS)フロント生活四半世紀を経て、上場前から社外取締役に就任頂いた女性役員がいます。
その方は、男女雇用機会均等法の施行前に社会に出ます。株式アナリストが花形だった時代に不動産・ゼネコンセクターの名物女性株式アナリストとして名を馳せ、その後投資銀行部門バンカーに転身。
フロント時代に、某有名官僚と戦ったり、小泉政権時代には内閣府総合規制改革会議の委員を務めたり、GS東京のダイバーシティ推進のヘッドとして女性活躍のためのイニシアチブをとっていました。
彼女は、いつもにこやかながら押しが強く、発言は常に本質的で、随一のネットワークをお持ちです(特にシニアな方々にファンが多い)。そして挑戦するマインドと闘争心は、本記事の吉田社長に比肩します。
なお、弊社の当該女性社外取締役は、私がGS投資銀行部門のアナリスト(役職としてのアナリスト = 一番下っ端)として入社した頃からマネージング・ディレクター(偉い人)だったので、今でも全く頭が上がりません。CFOとして取締役会に報告を上げる際、ぬるい説明をすると、彼女に即座に焼かれます(ガバナンス効いてます)
女性躍進、働き方改革が積極的に行われるようになるなんて、10年前は思いませんでした。
吉田さんの言葉からものすごく力を頂きました。
計画通りには行かないし、自分の取り組みが時流に合っていない時期もあるけれど、自分のヒストリーを描いていけるよう、まずは目の前のことに懸命に取り組んで行きたいと思います。
「最短距離で行ける場所なんてない」、今の苦しい時期を楽しみながら進めていければと思います。
『1+1=2だけ返ってくるから。
最短距離で行ける場所なんて、ないない。
自分が描いていくんですよ。自分のヒストリーを。私が思うに、私たちはこれから、どんな絵だって描けるの。』
"何をやっても、花が咲かない。そういう時期は、下に根を張っている時期だと思ってください。私自身、そう思ってきたし。
すると、今度は、花ばっかり咲きやがって仕方ないな、みたいな時期がくるわけよ。勝手にぶわーっと、咲いてくるの"
沁みますね。いやはや素敵な方。
"経営者になって増えたのは、1人になる時間。考えなきゃいけない時間っていうのが、あまりにも増えました。経営者っていうのは、労働しちゃ駄目なのね。…判断するの。それも、即時にね。プロのすし職人と一緒よ"
アマとプロの違いも明確に定義。カイロの先生の話は、ヘルニア持ちの私にはど真ん中でした。
華やかなお写真と経団連初の女性役員。いったいどういう方なんだろうとずーっと気になっていましたが、ようやくこの記事で叶いました。ありがとうございました。スカッとしました。