アートはマーケティングできるのか
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アーティストが自身の作品をマーケティングしたり、画廊や美術館にマーケティングが必要なことは当たり前だ。しかし、端的にいうとアートにはアートマネジメントが必要で、そのマーケティングは一般のマーケティングとは似ているところも多いが大きく異なることがある。たとえば、ここでいうならアートフェスティバルにマーケティングは普通にやればいいのだが、アートのマーケティングはそうではなく、その差をわかって適切なプロデュースを行うのがアートマネジメント。
マーケティングは、一般的に商品開発の際にそもそも顧客のニーズに合わせて商品をたくさん作ることを想定しているのに対し、美術品はアーティストが作りたいものを基本は一点作ればそれでおしまい。つまりニーズは関係ないし、商品は一点もの。
加えて、アートは投資とも似て非なるもの。自分の好きなものを飾って見るのが本質で、自身の手作りだろうと、無名の作家のものだろうと、有名作家のものだろうとそれは一緒。その上一点物だから値段も時によって大きく変わるわけで、(それは結果としては投資としても成り立つかもしれないが、)健全な投資マーケットが成立する環境とは異なる。
イギリスのアートフェスティバルなどに、一般の人が老いも若きも出かけて行き(これはマーケティングの成果)無名の若手から有名作家までのアートを楽しんで選んでいる様を見たら、アートフェスティバルのマーケティングとアートのマーケティングは異なることを理解しそうなものだが…
香港のは、投機的な風情だったのかな?タイトルがあまり良くないかもしれませんね。アートが流行っているというよりもユニークな商品(世界に一つしかないもの)に対しての価値が相対的に高まっているという事でしょうね。
美術だけでなく、芸術や音楽なども今後どんどん2次、3次流通で広がっていくだろうと思います。
なので、タイトルとしてはマーケティングという言葉を使うよりも、著作権などを絡めてアートの話をした方が読者としても理解しやすく、クリエイティブ・コモンズのような動きとも絡めて、
「なぜ2次流通マーケットが注目されるのか?」
などの方が記事としては面白みが出てくるのではないかと個人的には感じます。イマイチどっちつかずな、方向性のわからない記事。
日本のアート業界の問題は、アートの価値や意味を理解する人文学的な知が軽視されて(カネの部分ばかりが注目されて)アートが一般的な文化から遠く離れてしまったところだと思う。