確定拠出年金のメリットを「最大限」活かす投資先とは?
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積立NISAもイデコもその節税メリットを活かすためハイリターンな資産クラスが適しています。またどちらも定額積立投資になるのでドルコスト平均法による平均購入価格の押し下げ効果を高めるためにも値動きの大きいハイリスクな資産クラスが適しています。そのため原則としてハイリスクハイリターンである株式100%の資産クラスで運用したいところです。
バランスファンドは株式100%の資産クラスに比べてローリスクローリターンとなるので基本的に積立NISAやイデコに適しません。ただし株式クラスはリスク20%程度なので20年に1度は1年で40%値下がり100年に1度は1年で60%値下がります。まぁ数年ほっとけば戻りますがそこでパニック売りしそうな方には信託報酬0.2%程度のバランスファンドが立派な選択肢となります。既にリスク資産への投資を行ったことがある、あるいは未経験でも十分下調べしてあるということであれば、本稿にあるようにiDeCo(イデコ)を利用するにあたっての投資先は「期待収益率の高い商品」というのが効率的といえるでしょう。
ただ、リスク資産への投資が未経験、かつ十分な下調べを行えていない段階であれば、一旦は流動性の高い元本保証あるいは元本確保の商品に入れておくのもありかと思います。少なくともiDeCo(イデコ)を利用するに際しての最大のメリットである節税効果は得られるわけですから。
個人的にiDeCo(イデコ)の利用とリスク資産への投資をワンセットで考える必要性は必ずしもあるわけではないと考えています。投資経験者はともかく、未経験者が自分自身で下調べを十分にせずに他の人の意見を鵜呑みにして投資するのは賢明とは言い難いですし、その一方で折角節税メリットのあるiDeCo(イデコ)の利用をハードルが高いものとするのもまた望ましくないかと。それに一旦はiDeCo(イデコ)でリスク資産への投資をする必要はないくらいに気楽に構えて利用することを謳ったほうが普及しやすいでしょう。ほかのポジションが日本の円のみだったら、MSCIコクサイ(世界株のファンド)でもいいかもしれない。自身のポートフォリオ内のシェアを把握して、キャッシュとのバランスに気をつけられる人ならば、最終的に節税の効果を最も受けられるかもしれない