レジの年齢キーは廃止、ファミマ流「引き算」 コンビニ業界の常識「足し算で成長」に一石
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このところGoogleやLINEとの提携など攻めてる感のあるファミリーマート。社長の澤田さんとは、彼のリヴァンプ時代にお仕事でご一緒したこともあり、尊敬する経営者の1人であることからも陰ながら応援している次第だ。
記事中の植野改革推進室長とは、彼の三菱商事からローソンへの出向時代(私はTwitter在籍時)、ソーシャルメディア上の情報拡散が小売売上にどのような影響を与えるかのスタディを行なったことがあるが、既成概念に惑わされない本質を見る力のある方だ。
植野さんはその後、ボストンコンサルティンググループ(BCG)へと転じ、それからはお仕事でご一緒したことはないが、この「引き算」の戦略は、極めて彼らしいと思った。
不安症の日本企業にありがちな「足し算」は、極めて感情的なものであることが多く、顧客視点でもオペレーションの面でも、実は阻害要因でしかないことが多い。これは、AppleもGoogleも基本は削ぎ落とすことを戦略の本質としていることが分かるだろう。
このファミリーマートの「引き算」は単なるオペレーションの効率化だけでなく、今後様々な取り組みの柱となる戦略方針の一つと考える。コンビニのオペレーションはものすごく複雑。学生のころ半年くらいバイトしましたが、レジ、商品の補充、配達の受け渡し、掃除、おでんや惣菜などレジ横の補充や掃除、チケットの発券、公共料金の支払いなどなど…。クオカード支払い、切手販売みたいな細々したレアケースも多く、あの頃から更に複雑化しているであろうことを考えると、日本語の覚束ない外国人とかよくやってるなと思います。
一方でそこがコンビニの競争力の源泉にもなっているので、更に足していくためにもマストでないものは引いていくというのが現実路線なのだと思います。