エレキ業界で今何が起きているのか。その真相、深層、生命線
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記事は結局IPCの宣伝になっていて、真相にもあまり迫っていないし深層を深掘りもしていません。確かに日本の製品戦略にはグローバルな視点が不足していますが、それよりも大きな問題は今や国内市場においても存在感を失いつつあるということです。それを最も表しているのが掃除機です。今や掃除機のトップブランドといえばDysonであり、iRobotです。国内電機メーカーはそれらの後追いをするばかり。韓国のレイコップにも侵食されています。テレビでも今や最重要部品のパネルは完全に海外に依存してしまっています。何が起こっているかといえば、マーケティングなどよりも基本的な技術開発で遅れをとっている状態になっています。日本市場しか見ていなくてもDotsonのゴミパックを不要にするという需要は十分に予測できたはずなのに、あるいは共稼ぎが増えている中で自動清掃の需要は見えていたはずなのにしっかりとした技術で遅れをとっていることが最も深刻です。実際には同じようなことが自動車でも起こりつつあります。日本国内でなぜVWやBMWのシェアがじわじわと増えているのか。そこには自動車の基本性能を追求する技術開発が置き去りにされている日本メーカーの現状があるのではないでしょうか。
注目のコメント
日本企業が特に陥りやすい点は、技術的には優れているのに標準化の流れでデファクトスタンダードになれず、技術で勝って政治で負けるパターンです。
その意味で、グローバル市場を意識したグローバルスタンダードを狙う、標準企画の重要性を改めて認識させられた対談でした。
IPC社長にミッチェルさんとは初めてお会いしましたが、思いがけない共通点があり、オフトークも大いに盛り上がりました。
90年台半ばに私はドイツで、日系最初のカーナビを欧州市場に導入すべく、現地でのプロジェクト責任者をしていました。
その後、そのモデルは米国にも導入される事になり、導入計画の打ち合わせで米国出張をしていました。
ミッチェルさんもその頃、米国でカーナビの開発に関わっており、お互いに記憶にはありませんでしたが、間違いなく会っていた事が判りました。
20年の時を超えて、全く異なる立場でお会いできた事は、人生の奇遇を感じざるを得ません。昨今、国内製造業では、ネガティブな話題が多く聞こえます。しかし、国際競争力を失った訳ではなく、世界で通用する日本企業は、(企業規模に関わらず)まだまだ存在します。
ガラパゴスと良く言われますが、独自性は必ずしも悪とは限りません。その独自性を世界にどう理解してもらうか、または理解を促して優位性へと変換するか。その伝え方に課題があるため、世界から孤立しがちです。
国際標準とは、グローバル市場では共通語と同義です。日本は、英語の壁だけでなく、独自(国内)規格というまた別の壁があります。国際標準という共通語で意思疎通をしていたら、日本企業にはさらに明るい未来があるように思えます。日本企業は傲りすぎ。日本の技術は世界一だと憚るが、少なくとも、通信を含むエレキの世界は中国、韓国にはもう勝てない。
ローコストで作ることも技術。それ以前に大量の注文を受け、生産する技術、大量に作るからこそできる、周辺産業のクラスターの厚み。
1000台作るのは儲からないのでできない。100万台作るのは受けきれない。どうにもうまくいかない。