「文脈」を理解するAIはビジネスの何を変えるか
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「これはWatsonが会話の単語を理解するだけでなく、会話されているコンテキスト(文脈)を理解しているからこそ実現できる。理解できる範囲が単語から文脈へと進化し、さらに理解したことを学習してさらに精度を高められることから、コールセンターの革新が実現した。」(記事引用)
本記事では、銀行のコールセンターへの問い合わせに対して、AIが文脈を読み、いち早く資料を用意し、オペレーターの迅速・適切な回答をサポートする事例を紹介している。これは現段階のAIの付加価値としてわかりやすい。
気の利いた看護師は、医者と患者のやりとりを聞きながら、医者の指示の先回りをして資料の用意や機材の準備をする。優秀な秘書や右腕と称される人物は、経営者や政治家のなどのリーダーやりたいこと(やりたくないこと)を理解するのみならず、やるべきこと(やるべきでないこと)を独自の枠組みとデータベースに基づいて判断し、リーダーを上手にサポートする(場合によってマネージする)。AIが有能な秘書や右腕の役割を日常的に担う日も近いのかもしれない。
それは大変なメリットだが、そこにAIが学習し獲得した独自の判断や価値観が埋め込まれているとしたら、リーダー(人間側)は無意識にコントロールされていることになりかねない。自分の道具をよく理解し自覚的に使うマインドとスキルが問われる時代になってきた。WatsonでできることをAPIごとにまとめた連載の第二弾で、前回の性格診断に続き今回はテキスト解析のテクノロジーです。身近なAIだけにどう使うかの見通しも立ちやすい。手軽に始めるAIとして格好の分野でしょう。
音声認識技術が実現すれば相当量の手間が省けて便利ですね。AppleのSiriのように身近に普及するとありがたい。
特に複数人が参加する会議では議事録の作成に苦労します…