「生涯1社はありえない」副業に向かう大企業若手社員たち
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25年前、私自身も転職を視野に副業をしようとしたら、務めていたNHKから認めてもらええませんでした。
仕方なく、ボランティアで医学に携わっていました。
金銭的には辛かったですが、現在の私を支えてくれています!!!
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先日、母校を訪れて学生達と話していると、「日本は他の先進国と違ってまだまだ転職は一般的ではないんですよね?就活に失敗したらどうなるのかと思うと不安で仕方ない」ということを真顔で言われました。優秀そうな東大の学生達が、一体どうすればこんなネガテイブな発想に囚われてしまうのか、一体いつの時代の話をしているんだと驚愕しましたし、そんなことはないと話してきましたが。
ただ考えてみると、彼らと話しているOBOGの多くが大企業1社に勤め続けている人たちなので、そういった大人達の話を真面目に聞いているとそういった先入観に囚われてしまうのかもしれませんね。振り返ると私も学生時代、「外資の会社なんかに行くと簡単に放り出されて大変な目に遭うぞ」と、外資に勤めたことのない諸先輩方から散々ご忠告をいただきました。
そりゃ中途採用をしておらず新卒でしか入れない大企業もあるでしょうが、だからと言って新卒時にミスマッチがあったら人生がつんでしまうなんてことはありません。
生涯1社に勤め上げる働き方があってもいいし、そうでない生き方があってもいい。それは個々人の好みの問題。ただ1つの会社で真面目に勤め上げていれば最終的には給料が上がり、トータルで見ると帳尻が合うといった神話には何の裏付けもないということは理解しておくべきでしょうし、そう理解している人たちが色々と試行錯誤しているということなんでしょう。
勤め人の起業については、天才柴田の5年前の記事が大変参考になります。
https://markezine.jp/article/detail/16604社会的な副業容認の方向はその通りだと思いますが、違う方向から見た時、これほど副業志向が多くなったのは、企業が社員に安定した十分な給与と、将来のステージアップの可能性を与えられなくなったからだという気もします。
又別の見方として、残業というある意味最も割りのいい(税制、労災などの制度的な意味で)収入源が世間的に消失しつつあることも、社外に目を向けることになるキッカケの一つかも知れません。
実際のところ十分な収入さえあれば、お金を稼ぐのではなく、お金を使うことで自分の交際範囲や経験はいくらでも上げることができます。
それを企業が約束できなくなり、社員が社外での収入やキャリアアップに目を向けざるを得なくなったのであれば、それはそれで寂しいことのような気もしなくもありません。
実際のところ、私自身、かつて本業以外に、他社の顧問とかで副収入を得ていた時代があります。
しかしプロとしてキチンとした仕事をしようと思うとその負担は生半可ではなく、当時は2年余り殆ど休みなしという状況で、会社の上場を境に全てキッパリ辞めました。
やはり大多数の人間にとって、お金を稼ぐというのはそれなりに大変なことなのです。
勿論世の中にはマルチタスクで同時に様々な仕事をこなせる人もたくさんいますから、そうした人にはこうした見方は当てはまらないと思います。
ただ、そうしたタイプの人は社会の70%は決していないとも思うのです。
私は一つのことに打ち込み、その道を極めることは決して悪いことではないと思っています。
シングルタスクを極めるか、マルチタスクで活躍するかは、その人の適正と考え次第。
若い人たちは、自分の適性を考えて、行動してほしいと思います。私も副業に賛成だし、現実に副業に大いに助けられたと思っているが、若い頃の一時期に、「本業に集中することのスキルアップによる人材価値向上」の効果が「副業によるリスク分散&収益補填効果」を上回ることがあるので、集中と分散を上手に使い分けて下さい、と申し上げて置きます。
尚、「生涯1社」で済むかどうかは、多分に運によります。先を決めつけないで、変化に柔軟に対応できるように準備しましょう。