【堀江×西野】他人の時間を一番奪ったヤツが勝ち
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マーケティングの4P(Product、Price、Place、Promotion)というものがありますが、私は現代のマーケティングに有効なのは下記の4Sだと思っています。
Story 商品よりも物語に魅力される
Share 営業のトークよりも顧客のクチコミに影響される
Schedule 場所ではなく時間を占拠する
Speciality マスではなくパーソナルなメッセージを伝達する
モチベーションクラウドのマーケティングでも常に4Sをどう構築するかを考えていますが、本連載における西野さんの絵本のマーケティングは非常に勉強になります。
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⚫︎Story
初版を上げてくれと思ったんですけど、絵本は何万部も売れるものではない。そこで交渉材料として、自分でまず1万部を売っちゃおうと思って、予約販売サイトを作ったんです。
そうしたらあっという間に1万部分の注文が来た。そこで幻冬舎から僕個人が1万部を買い上げて、初版を3万部に上げてもらいました。
⚫︎Share
その時、担当者にお願いしたのは、「できるだけ領収書を1枚にまとめてほしい」ということ。実際はバラバラに入金したのですが、それを1枚にまとめて、約2000万円の領収書をもらいました。
なぜかといえば、とにかくインスタグラムに上げたかったから。すると「2000万円分西野が絵本を買ったらしい」と、その週ずっとワイドショーに取り上げられたんですよ。
⚫︎Schedule
そのときに、「最近よくテレビ出てるね」と言われたんですけど、過去のVTR素材とかが使われただけで、僕、1秒も出演していないんです。1枚の領収書で、自分は出演せずに、1週間ほどテレビに出続けることができました。
⚫︎Speciality
自分の絵本をおみやげ化するには、その前に“大事な体験”がいります。マーライオンの置物で言うと、シンガポール旅行という体験が必要なのと同じです。
そこで、自分の絵本をおみやげ化するために、絵本の原画を無料でリースして、全国誰でもどこでも僕の絵本の原画展を開催できるようにしたのです。そして、その代わりに、「原画展の出口で絵本を売らせてください」とお願いしたのです。TV出演の話(堀江さんが言う『原液』の話)って、すべてに言えて、たとえば一つの商品を宣伝する時も「ニュースを出す」のではなく、「ニュースになる」ことがとても大切で、いかにニュースになり、いかにローコストで他人の時間を奪うか?というところに尽きる。