エネルギー政策において、“捕らぬ狸の皮算用”をしてはいけない
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今日お邪魔したNews PicksとJ-Waveの連動企画「PICK ONE」でのお話を掲載していただきました。ナビゲーターのお二人もエネルギーと環境には強い関心をお持ちで、いろいろ引き出していただきました。
10分間はあっという間で、大場さんご指摘の通り「基礎編」ですが、ここから関心を持っていただければと思います!
ちょっと古いですがこんなのもご参考になるかなと。
https://newspicks.com/news/1336799/
追伸)大場さん。待ち時間に「大場さんとWatsonさんの守備範囲の広さと深さについて」という話で盛り上がりました(笑)安定の竹内さんですね。お疲れ様でした。
まずは基本の「キ」といったところ。できれば続編を期待したいです。
日本の再エネは今空前のスピードで増えてはいますし、電力・ガスの小売り自由化も始まりましたが、ここでの問題は皆さん関心ある「エネルギーミックス」ではなく、それを隠れ蓑にして一部の事業者が不当に利益を上げていたり、所得格差を拡大させるようなルールづくりになっていることだと思います。
エネルギー問題も気候変動問題も、「再エネ比率をあげる」「温室効果ガスを減らす」といった一見だれも否定し難い価値を掲げることで、サブレベルの「正義」が損なわれてしまっては意味がありません。
太陽光発電のラッシュはピークを過ぎ、今はバイオマスや風力が続いています。既に様々な制度上の欠陥や、問題が指摘されています。
そして、「原発の再稼働はあっても増設など考えられない」という一般国民は多いと思いますが、「震災後の日本のエネルギー政策」にとって、この「原発増設」問題こそが真の一丁目一番地で、そこを避けて通ることはできません。
さらに、「冷戦後の日本のエネルギー政策」にとって最重要なのは、「脱(中東)
石油」です。これはエネルギー問題であって、物流問題でもあり、産業や雇用の問題でもあります。
今年は、ラジオでも述べられているように、エネルギー基本計画の見直しで原発増設の記載を復活させるかどうかを議論する年でもありますし、2050年に温室効果ガス80%減という「長期低炭素ビジョン」を策定する年度でもあります。
何が重要なのか、静かな環境で熱く冷静に議論したいものです。アインシュタインが発見した静止質量エネルギーを工学的にコントロールできるようになると、人類のエネルギー問題は一気に解決ですね。なにしろ、夢のエネルギーと言われている核融合エネルギーですら静止質量エネルギーの0.7%程度しか取り出せないので。残りの99.3%は使えないので捨てているわけです。原子力や石油に至ってはもっとはるかに非効率。その意味で人類ってとんでもなく贅沢ですよ。ほとんど不可能に思えるけど、研究者を志す野心ある若者にとっては良いテーマだと思いますけどね。全てを解決できないまでも一歩進めるだけでもインパクトは大きい(ただし一歩も進めないというリスクもある)。