建築は下から見るものだ
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建築家・隈研吾さんの半生を振り返るインタビュー。タイトル以上に記事内の「家族の共通の趣味は自宅の改装」って面白いですね。子どもの成長に応じて部屋数を増やさなければならない→新しい家を建てる余裕はない→2年に1度一部屋ずつ増やすことに→親子でフラットに間取り会議→骨組みと屋根で大工さんの予算切れ→自分たちで床貼りや塗装する…これは最高の教育であり、原体験ですね。
MITSUBOSHI 1887の代官山店改装を手伝って貰ったHandiHouse Projectという建築家集団は、彼ら自身が設計だけでなく施工まで手掛ける上に、施主自身も一緒に工事をするのが前提になっていたりします。お店の場合は子どもが関わることは少ないですが、住宅の場合はかなり子どもさんもガッツリ一緒にやるそうで、前から「羨ましいなぁ」と思っていたのを思い出しました!!
http://handihouse-project.jp今から8年ほど前のインタビュー記事ですが、こちらでは自宅がコンプレックスであったこと、そしてそれが建築について考える切欠となったことが書かれています。
http://kenplatz.nikkeibp.co.jp/article/building/column/20091119/537021/
「国立代々木競技場」は、必ずといっていいほどインタビューで出てきますね。
上記記事でも、4年ほど前の下記記事でも語っておられます。
http://10plus1.jp/monthly/2013/09/issue1.php
「自由なシルエットにも目を奪われるけれども、その奥のシステムをどう可視化するかに関心があり、そこに丹下さんの本質があると思います。「代々木」も、「旧都庁舎」と見た目は違っていますが、その根底には建築のシステムを突き詰めようとする積極性がひそんでいます。」
都市計画と中心都市ながら、丹下健三さんについて語られている上記記事、4年たってどのようなインタビューが聞けるのか、経済メディアなので概略にはなると思いますが、楽しみにしています。自宅の増改築をされていた話は初めて知りました。
ちなみに、1960年代での華々しい建築家の作品群ですが、当時は前川國男が50代、丹下健三がギリ40代、大谷幸夫が40代、黒川紀章は30代です。そういった若手が公共建築に携わっていた時代です。
今、新国立のデザイナーとして2回めのコンペを戦ったのは、隈さん60代、伊東豊雄さんが70代です。
若けりゃ良いとも考えませんが、若手にとっての機会の数は減ってるのは事実。