東京ガールズコレクションが「圧倒的なリアルと熱狂」でSNSの嵐を起こすメカニズム
コメント
注目のコメント
TGCがスタートした2006年から見てきました。
あの場所に3万人が集まる女子たちの熱量と熱狂。
毎回行くたびに感動します。
この記事はその背景や歴史なども含め、よく調べている良記事です。
スタート時は、Fashion Walker というECサイトとの連動でまだガラケーの頃から、SEE NOW BUY NOWを始めていました。
9月のファッションショーは来春向け、という業界の常識を飛ばして、秋には秋の服が見たい! というユーザーとリアルブランドのニーズが合致して、その当時かなり衝撃だったことを覚えています。
(実際には先行していた神戸コレクションがこの仕組みを作りましたが。)
この10年でオーナー企業が変わったり、経営的に厳しい時代もありましたが、
”見せて売る”から今は”SNSでインフルエンスを拡散する”へ役割を変えて、再び盛り上がっております。
10万人以上のフォロアーを持つモデルやタレント、お笑い芸人、俳優、全てが集まるリアルな場として、経済効果は莫大に。
最近行くと、お客さんはかつて言われていたF1層(20-34歳までの女性)より、その下の10代、高校生、中学、小学生まで年齢層が下がってきてます。
ファッション売る、だけでなく、ファッションを通じて購買ニーズを作る。
メルカリが出展したり、マイナビがスポンサーになったり、かなり変化しております。
広告が機能しなくなった今、こういったガールズイベントが元気な理由はそこにあるのだと思います。ファッションショーにしても展示会にしても、従来は業界関係者だけがビジネス用途で利用するクローズドだったものを、多角的にエンタメ化して一般向けのイベントとすることに成功したTGC。
ブランドやモデル、メディア、消費者などステークホルダーが垣根を超えて一緒に何かを作る機会というのは情報の流動性を生むという点でも大きな貢献をしていると思います。TGCの人気は、モデルの着ている服をWebと連動させて、その日に購入出来る事にもあると思います。ZOZOTOWNも販売ページを用意したり、WEARとの連携でモデルのファッションを掲載するなど、ショー単体で終わらず、外部に向けての発信力が強いですね。人気の芸能人を出演させる事で、メディアでも紹介する機会が増え、知名度とショーのブランド力向上も考えられている。特にテレビでの露出は効果が高いのではないか。