「メディアに圧力」国連報告書案…政府は反論
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またもや、国連の「特別報告者」による行き過ぎた介入ですね。困ったものです。
但し、彼が指摘する放送法4条(政治的に公平であること)の撤廃には賛成します。メディアが乱立している今の状況を考えれば、放送局による意見の違いは、むしろ議論の活発化につながると思います。
問題なのは、「免許制度下にあるメディア」がその責任を果たしているかでしょう。今メディアに対する不信感が強まっているのは、不十分な取材や事実に基づかない報道が横行しているからです。
メディアの怠慢は、もっと厳しく対処されるべきです。
注目のコメント
もう特別報告者ネタはお腹いっぱいと言いたいところですが、内容を見てみると、今回のデービット・ケイ氏の報告は政府による圧力だけでなく、日本のメディアの構造的な問題にも触れていて、記者クラブの廃止、メディア横断組織の設立、放送法4条の廃止、独立放送監督機関の設立などを求めています。
この辺りもちゃんと報道して欲しいところですね。おお、かのデービッド・ケイ氏ですか!知らない方のためにご一読下さい。去年来日して記者会見した時も話題になったご仁です。
「国連特別報告者、反日の系譜」 http://japan-indepth.jp/?p=27914
「国連特別報告者 お粗末な安倍政権打倒活動」
http://japan-indepth.jp/?p=28135この報告書が政争の材料になる状況は分かりますが、建設的な話がしたいですね。
デービッド・ケイ氏とは、長時間話をしました。放送に関する氏の主張はシンプルで
・米国のFCCのような独立した機関にせよ。先進国で違うのは日本だけ。
・それができないなら放送法第4条をなくせ。
ということです。ただ、議論をしていくと、それが報道の自由度を高める論理的な理由は、少なくとも私には理解できませんでした。
むしろ、記者の流動性の低さやその前提となるプロフェッショナリズムが真の課題ではないか、という話をしました。私も、いろんな記者とお付き合いはありますが、キャリアパスについては、厳しい話ばかりを聞きます。
この点については、行政があれこれ言う話ではありませんが、プロフェッショナルが増えれば、今のしくみで報道を妨げるものはないように思いますが、どうでしょうか?
FCCについては、過去に日本版FCCが検討された経緯もありますが、FCCの委員がいわゆる「有識者」だと思っていたそうで、アメリカに行って、政権党から3人、野党から2人の政治家が委員であることを知って驚いたそうです。
2月にFCCのアジット・パイ委員長とお話しましたが、FCCの意思決定がかなりブラックボックスになり、かつ権限も肥大化しており、改革を進めていくと聞いています。当たり前かもしれませんが、FCCのような独立機関があれば報道が良くなる、という単純な話ではありませんね。