【解説】「新・経営者」に必要な10の能力
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10年以上継続的に国内外で、大手・中小・ベンチャーと様々な社長にインタビューをしてきましたが、私がこの5年ほど感じてきた経営者の資質の変化やその役割の変化に対する実感と合致する内容です。(その私の実感は、一部を実例とともに、昨年「最高のリーダーは、何もしない」というタイトルで出版しましたが・・・。)このNewsPickの解説は、特徴を普遍化して捉えていて、わかりやすくて、参考になります。
東芝のリモコンとアップルのiphoneの例は分かりやすいですね。ただ、私にはどちらもユーザー目線ではあるように思います。
東芝はユーザーニーズの「最小公倍数」をリモコンで実現しているのでしょう。100人のアンケートをとったら、そこに出てくる意見全てを反映させる。そうすると自然とボタンは増えます。一方でアップルは「最大公約数」で考えている。100人全員が必要と答えたもの以外は削ってでも、新たなエクスペリエンスを入れていく。
「最小公倍数」型のメリットは、批判が出にくいことだと考えます。売れるかは別として、ニーズには全て応えている。一方で「最大公約数」に絞れば、「イヤホンジャックがないと、お気に入りのイヤホンが使えないじゃないか」といった、批判は常に生まれます。売れなかった時には「そら見たことか」とやり玉にも挙げられる。
ただ、そうやって絞り込みをするからこそ、新たなイノベーションが起こせるのでしょう。批判の生まれない選択を選んでいるだけでは生き残れない時代なのではないかと思います。
追記:
「最大公約数」と「最小公倍数」を逆に使っていたので、修正しました。あー、恥ずかしい…。非連続の時代ーー経営者に求められるのは、「正しい独裁」「羊飼い型リーダーシップ」「ときには国家と闘う強い心」ーー。新・経営者の条件について、ベンチャーキャピタリスト、現役経営者、コンサルタントなど、数多くの人に取材したところ、ハッとさせられる指摘を得ました。かつてのサラリーマン社長など、「旧・経営者」と「新・経営者」の比較も分かりやすいインフォグラフィックで解説しています。是非お読みください。