「サラリーマン社長」は滅び、「新・経営者」の時代が到来
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社長の再定義が重要であり、少し前に、社長の再定義とレジチマシーに関して記したが、6種に分けていて多すぎたので少し整理する。http://www.circle-cross.com/2015/09/24/2015年9月22日-制度が変われば再定義が必要な社長/
以下の3種類があり、期待されている役割は大きく異なる。
① 象徴・司祭型(一部調整機能)
これは、親方日の丸の規制産業安定産業なら有効。いわゆる経歴家柄が立派な方であり、人格者でなければいけない。究極は天皇陛下のような方であり、乃木将軍もそうだろう。神輿に乗るのがうまいことも大事。ただ、不安定な競争の激しい産業では難しいし、乱時はダメ。社長のバックグラウンドは、社員の平均キャリアと異なる方がいい。
② 資本家・ファンドマネージャ型(一部調整機能)
コングロマリット企業やファンド企業であり、資本家としての厳しく客観的な事業評価、ポートフォリオ管理能力、ファンドマネージャのセンスが必要となる。全ての事業を理解することは難しいので、概要を理解しつつ、個々の事業は事業部門に任せる。企業でいえば、日立や日清紡、ソフトバンク。事業の広さでは、経営重心®での面積5以上が該当。ホールディング制、委員会設置会社で透明性のある管理が必要。経営者では、日立の川村氏や中西氏、ソフトバンクの孫社長、GEのジャックウェルチ氏などだろう。
③ 事業型
これは、通常のセットやデバイスなど製造業であり、日本の多くの社長、台湾韓国、欧米の多くのケースが該当。事業の広さでは4以下だろう。事業の経験に基づく深い洞察力が必要。また、この場合には、社長のバックグラウンドが、社員の平均のキャリア(学歴、経歴、専門、出身)に近いと価値観・常識も近く、管理も容易だろう。営業が多い会社なら営業出身、技術者が多い場合は技術屋、重電が主力なら重電部門の出身。
次に、会社の種類を横軸に実業的か虚業的かで分け、縦軸を経営重心®事業の広さとして、分類すると下記のようになる。実業、虚業と書いているが、製造業、非製造業でもいいが、製造業自身がサービス化もしており、実業・虚業という方が近いかもしれない。なお。虚業と言っても、重要であり、実虚が合わさった「複素数」経営が重要。よさそうなタイトルでしたが、ダイジェストの内容を見てかなり不安です。
経営者は大きくは以下の4つに分けるべきかと思います
①創業社長
②創業一家の世襲
③内部昇格(いわゆるサラリーマン社長)
④外部招聘(いわゆるプロ経営者)
「サラリーマン社長が滅びる」とは、③ではなく④になるということなのかと思いきやそうでもなそう。内部昇格で社長を出さないといけないのは変わらないので、企業内でどう修羅場経験を積ませて育成するかという内容ならわかりますが、①のベンチャー創業者の話が多そう。百歩譲って、こういう人と競合しないといけない、みたいな意味ならよいが、創業者すげーって言っても何も解決にならない気がします
いい意味で期待を裏切ってくれるといいですが