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銀行のAPI開放を考える上で、頭の整理ができる筋のよい論文。
何点か筆者が提言しているが、印象に残るのは「ネットワーク外部性を意識したAPI絞込み」。
経済学でいわれる外部性について、ネットワークにおいてはそこにつながる参加者が増えることで自己増殖的に利便性が高まること。つまり、APIを考える上で、むやみに手を広げるよりはユーザーの増加が市場を支配することにつながるネットワーク外部性の高いものに絞り込むべきということ。
例としては、送金アプリが挙げられており(この例について個人的に100%腑に落ちるものではないが)、利用者の増加がサービス利便性を高めるため、ネットワーク外部性が高いと見られている。
本レポートは興味深いのですが、一点忘れてはいけない問題があります。銀行のAPI解放のサービスターゲットが、果たしてマス個人向けがメインになるのかということ。むしろフィンテックが我が国金融機関のビジネスモデルそのものを根底から覆す存在になりうるなら、特定富裕層の囲い込みにこそAPI解放はターゲティングを絞り込んでくるのではないのかと。となるとネット企業とは、一概に同列では語れないのではないかという発想がアタマをもたげます。
送金手数料がどうのとか、生体認証がどうのとか、その辺りはフィンテックの枝葉に過ぎないと思っています。本命はあくまで、API解放と特定富裕層戦略ではないでしょうか。当方はそんな観点で、準備を進めてまいります。
銀行の土管化が進む。
それをどう避けるかが銀行側の課題。