伸び悩む日本の生産性-効率化進む製造業の足引っ張るサービス産業
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注目のコメント
大元の原因は、日本にはびこる体育会系的根性論だと思うなあ。
結果を出すには頑張らなきゃいけないのはもちろんだし、成功している人は鬼のように働いている。それは万国共通。
でも、頑張れば結果が出るわけじゃない。鬼のように働けば成果が出るわけじゃない。終電までオフィスにいればデキる人間になれるわけじゃない。
その微妙な、しかしとてつもなく大きな差が、きちんと理解されていない。
これは必要条件と十分条件の差。その二つを混同することから間違いが始まる。
僕は汗臭い男子校で「気合を入れれば勝てる」と教わった。それは間違っている。正しくは「気合を入れなければ勝てない」だ。
勝つために必要な条件は、気合以外に何十もある。あまりにも気合だけが強調されすぎるあまり、あたかも気合が勝利への十分条件と勘違いされる。そして気合以外の何十もの必要条件が忘れられる。
つまり、体育会系の部活が教えてくれることは嘘では決してないが、それが全てではない。体育会系精神は必要だ。それを全てだと思うこと、つまり必要条件と十分条件との混同が、問題の根本。
ちなみに、太平洋戦争の悲劇も根っこは同じ原因な気がする。
必要条件と十分条件の差がわからない人、まずは中学時代の部活の精神に立ち返るのではなく、中学時代の数学の復習を!労働生産性の議論は算出の定義を考える必要があります。時間あたりの場合は、就業者の労働時間が分母になるので、失業率が低ければ当然ながら労働生産性は下がります。日本の場合は失業率が低いし、やることが終わった人でも朝から晩まで定時の間は会社で”就業”してる勤務管理が多いですから、一人あたり生産性も、時間あたり生産性も低くなってしまいます。
数字上の労働生産性を上げるなら、制度改革で大企業が従業員を解雇しやすくすればすぐに数字が上がるように思いますが、それは日本の国全体として幸せでしょうか?それによって人材の切磋琢磨が増進されて全体のレベルが上がって良い、という考え方もあるでしょうし、みんながぬるぬるやって食べていける社会が全体としては幸せ、という考えもあるでしょう。
また、売り上げサイドの話しもありますが、いずれにせよ、労働生産性の数字を上げるには、すでに一生懸命働いてる人がもっと効率的に働こう!という話しでは無いんじゃないかと思いますし、労働生産性はKPIとして見るといろいろ誤った方向にいく危険があるように思います。やはり、製造業は日々国際競争にさらされていることで、生産性の引き上げを余儀なくされている一方で、サービス産業はドメスティックな分野も多く、国際競争にさらされにくい側面もある分、効率化が進みにくいといったこともあると思います。