文化は「ルール」があるから面白い
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NewsPicksが始まって以来、一番「雅」な対談かもしれません。
ガツガツしていない、いつもとは一味違う、深遠な日本の「商い」について、日本文化を担う御二方にじっくり話して頂きました。小山薫堂さんは京都の歴史、自然、文化、人々の暮らしなどを愛され、継承発展にご尽力、京都市の「観光おもてなし大使」、京都館館長としてもご活躍いただいてます。
鈴鹿加奈子さん、歴史と伝統を守りつつ、新しい形で八ッ橋を提供する新ブランド「nikiniki」を立ち上げるなど創造的なお取組。知的で感性豊かで、優しさに溢れ、「DO YOU KYOTO?ネットワーク」呼びかけ人として環境政策にもご献身。
私の敬愛するお二人が「文化はビジネスになるのか」をテーマに対談。私も飛び入りで参加させていただきました。(笑)
お二人のお話しに、文化庁の全面的な移転決定、文化庁地域文化創生本部の創設を機に、文化を経済発展に繋げて、日本を元気にしていく視点の重要性を改めて確信しました。学生の頃はバックパック旅行やってて世界30ヶ国くらい行きましたが、お世辞ではなく、京都って街としてものすごく魅力があると思う。ただ単に文化財や歴史の密度だけじゃない。街自体が今も生きているから。
たとえばベネチア。たしかにあそこに堆積した歴史と文化の厚みは比類ない。だが、あそこはほぼ100%観光都市に成り果てている。かつての海上交易都市としては死んでいる。歩く人はみんな観光客か観光業。もちろん面白かったけど、ディズニーランドみたいだな、と思った。逆に、ナポリの方が闊達とした人々の営みがありおもしろいと思った。
京都は今も元気ピンピンに生きている。大学があり、産業があり、芸術家が集まり、今でも宗教的中心地としても生きている。バッパッカーとしては、そういう生きた街の方が断然面白い。
死にかけている街が観光で盛り返そうとしても大概成功しない。街自体が死んでいては魅力がないから。
まだ行ったことないけど、そういう理由で、イスタンブールとかエルサレムとか、まじ面白いだろうなー。