ブラックホール、史上初めて撮影に成功か 電波望遠鏡で一斉観測
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>追記
この記事のタイトルは誤解を与えかねないですね。成功するかどうかはまだ分からないのでそこは注意が必要です。EHTは長い間準備をかけてきたプロジェクトなので、きちんとデータを取ってからプレスリリースすれば良いのに、なぜこのタイミングで?という疑問があったのですが、この記事はどうやら公式のものではないようです。ただし、EHT自体は素晴らしいプロジェクトであることに間違いないことは強調しておきます。
>追記終了
岡村さん、牧田先生良いフリ?イジり?ありがとうございます(笑)
10日ぐらい前にも同様の記事がありましたが、イベントホライゾン望遠鏡(EHT)は、ここ10年間くらいホットな話題です。ブラックホールを影のようにして直接撮像しようというアイディアは理論的には70年代から80年代にかけて一度話題になり、2000年代になって観測可能性が出来てきたことも手伝って、再び脚光をあびてきたという経緯があります。
ブラックホールには事象の地平線(イベントホライゾン)という特徴的な半径がある。荒っぽく言ってしまうと、この半径より内側では光さえも脱出できない(光が脱出するのに無限時間かかる)。ところが、この半径よりもすぐ外側では、ブラックホールの重力場は依然として非常に強いものの、光は脱出可能だ。なので、もしそのあたりにあるガス物質から放射される光を観測できれば、決して光ることのない事象の地平線を影のように浮かび上がらせることが可能だ。これがブラックホール撮像の基本原理です。
EHTは、事象の地平線周辺から放射される電波をVLBIという非常に解像度の高い電波干渉計を使用してキャッチし、ブラックホールを撮像してしまおうという野心的な観測計画です(※)。もしブラックホールの直接撮像に成功できたら、ノーベル賞級だ。いや、ノーベル賞は確実でしょう。
EHTプロジェクトには、個人的に知っている二人の日本人若手研究者が中心となって参加しています。二人とも、優秀な研究者で勢いがあります。一人はハーバード、もう一人はMITで研究員として働いており、MITの方は北海道大学の同じ研究室の後輩でもあります。要注目!、ですね。
【※ Event Horizon Telescopeとは?】
http://www.miz.nao.ac.jp/submilli/content/pr2012/c03おー、これは早崎大先生の降臨が待たれるな。先日、銀座の高級クラブのカウンターで早崎さんがブラックホールについて熱く語っていて、ママやファンドマネージャー、僧侶といった多様な人達が熱心に聞いていて、とても興味深い光景だった
「これにより、直径およそ1万キロと、地球と同じくらいの大きさの仮想望遠鏡が使えた」
さらっとすごいこと言ってますね。
ブラックホールは本当にSF映画でみるとおりなのか、楽しみです。