ポテチ、一部販売休止=ジャガイモ不足-カルビー、湖池屋
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スナック菓子分野で、ポテチは5割以上の売上を占めていたと思います。メーカーにとっては痛手ですが、内部事情を伺うと、「ポテチ用のジャガイモの収穫は、5月の九州から北上するもので、北海道の収穫時期には他の対応が難しかった」とのこと。
また、カルビーでは海外からの仕入れも行なっていますが、今回それを大量に使うだけの「質」は確保できなかったそうです。
…でも、「自然の恵み」は、当たり前じゃない。今後も水資源も含め、こういう自体は覚悟しなきゃいけませんね。
注目のコメント
食品メーカーとしては他人事ではない。世界的な気候温暖化による不安定な気候変動は世界各地で毎年起こっている。当然ながら農業は天候に大きく左右される。さらには、日本は例外だが世界的人口増加と中間所得層の激増による消費の拡大。食品メーカーの供給不足は、将来の大きなリスクだ。だからこそ、メーカーにCSV(Creating Shared Value共通価値創造)活動が戦略として求められる。北海道のジャガイモ供給に6割も依存するのは原料供給に関する大きなリスク。
海外も含めて、日本の品質に見合うジャガイモの安定供給に農業支援も含めた投資をする事で、競合優位性が保たれる。日本企業もCSVの導入が急務ではないだろうか。これは、北海道の大雨の時点でわかっていたことですよね。
だから、カルビー松本社長が、
日本の生のポテトでなくて大丈夫な、ポテトチップス・クリスプを
あのタイミングで、早期に導入したんだと思います。
日本のポテトチップスは、ホント美味しいですよね。
それは、サプライチェーンが出来ていて、それを支える物流があるからですよね。
北海道から生のじゃがいもを、JR貨物で工場に輸送し、製造をしています。
ポテトチップス好きよりw「国産じゃがいもが不足しているなら、輸入品すればいい」ということになるかと思いますが、じゃがいもを原料として使うために輸入する場合は、病害虫などが国内に入ることを防ぐため、港にある工場でしか加工が認められておらず、急に海外輸入品に頼ることは難しいようです。
また、カルビーは、米国からジャガイモを輸入して補う予定だったそうですが、作柄が悪くて計画通りにいかなかったようです。
カルビー及び湖池屋ともに産地が北海道に偏っていたのは、確かに、企業としてBCP対策に対して万全ではなかったのだと思います。
しかし、この記事で私が注目したいのは、ポテトチップであっても、国産食材を使用しているからこそ、現在の美味しい味が提供されているということです。
国内農産物・畜産物・水産物の維持・発展施策に対して、「国内で調達できなければ、輸入すればいい」という意見をよく言われます。
でも、国産材だからこそ提供できている食品が多いこと、輸入品では代替しにくい味、品質であることに関して、ポテトチップの販売中止から伝わればと思います。
ポテトチップの販売中から、日本の食文化維持、農業政策の重要性に関して考えさせられた記事でした。