[ソウル 5日 ロイター] - トムソン・ロイターの調査によると、韓国サムスン電子<005930.KS>の第1・四半期決算は、半導体部門の過去最高益を背景に営業利益が3年半ぶりの高水準を記録する見通しだ。

同社がまとめたアナリスト18人の予想平均では、営業利益は前年同期比41%増の9兆4000億ウォン(84億4000万ドル)になる見込み。2013年第3・四半期に記録した過去最高益10兆2000億ウォン以来の高水準となる。

半導体部門の利益が5兆8000億ウォンと過去最高に達し、営業利益を押し上げるという。

また同調査では、新型スマートフォン(スマホ)「ギャラクシーS8」が発売される第2・四半期には営業利益が過去最高の11兆9000億ウォンに達すると予想されている。

「S8」の発売は4月21日。

サムスン電子は4月7日に第1・四半期の業績見通しを発表する。

アナリストは、データの長期保存向けNAND型フラッシュメモリー(電気的に一括消去・再書き込み可能なメモリー)チップを中心にメモリーチップのタイトな供給が今年も続く見込みだとし、サムスンの利益率は高水準を維持すると予想している。

また、一部のアナリストとサムスンのスマホ事業責任者は、「S8」の発売初年の販売が前機種「S7」を上回り、同社にとって過去最高を記録するとみている。