「助けて下さい」技能実習生が”手紙”で日本政府に訴え、「時給400円」や「暴力」に泣き寝入りしない(巣内尚子)
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これは国連や米国の非難を受け流してるので国内で炎上させないとダメな案件ですね。
ブラック企業の不当廉売で真っ当な企業が淘汰されてしまうのと同種で日本人労働者にも不利益がある方面でも訴えていくのはどうだろう。
あるいは、有志の経営者による実力行使で「有利な条件」(とはいっても最低賃金の報酬と労基に則った雇用)を提示してもらってそちらに人材が流れるように制度をアビューズしてしまう。
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ベトナム人技能実習生から日本政府へのSOSの手紙。「単純労働者」の受入を行っていないというのが日本という国の建前ですが、その背後で20万人を越える技能実習生が日本の工場や農業、水産などの現場で働いています(より詳しく知りたい人には安田浩一『ルポ 差別と貧困の外国人労働者』を推奨)。
まずは手紙を読んでみてください。3枚あります。日本がいい国だと思っている人にこそ読んでほしい。もっといい国にしないといけないからです。
「勤務時間は8時から5時で、残業は5時半から9時半。
そのあとも仕事があり、そのときは服を手でぬいます。
毎月の給与明細がありません。
わたしの基本給は6万円。
残業は時給400円。給料は月に12万円。
ベトナムでサインした契約書では基本給は食費別で8万5,000円でしたが、実際の給料は6万円です。
ベトナムの送り出し機関に電話したけれど、電話に出なかった。
ベトナムで契約した給料と違います。監理団体からは「ベトナムの会社が違うので知らなかった」と言われた。
道理にあわないので、この手紙を書きました。」
「問題を説明しますので、関係組織から支援をお願いいたします。
一番目は給料と契約書の問題。給料は1日7時間分だけしかなく、土日は残業代もないです。就労時間中に休憩がないし、よく残業をしました。
二番目は、働いている間に2度殴られたことです。
1回目は日本人職員に殴られ、服を破かれました。
2回目は別の日本人職員が私の頭を殴り、さらに私の顔を平手打ちしました。
2回殴られた後、組合(筆者注:監理団体)に電話したのに、我慢してくださいと言った。組合は何も解決しませんでした。
私は会社を変わりたいです。」
「わたしは強制帰国させられました。
私は間違ったことをしていません。
私は、会社の違反を訴えただけです。
会社と監理団体に強制帰国させられたのは納得いきません。
私は日本に行くために借りた借金が返済できなかったので、もう一度日本で働きたいです。
よろしくお願いします。」技能実習制度は、本来の目的から乖離し、単なる安価な労働力調達の手段に成り下がっている。そして、そこでは「底辺に向かう競争」によって、労働者(この場合は実習生)にとって不当で不利益な労働条件を強いられる。こんな制度は、一刻も早く止めてしまうのがベスト。海外における日本の評価を下げるだけだ。
日本語もわからず友達もいない情報格差を利用して過酷な労働環境で働かせるのは酷すぎるし、それがないと日本の産業が成り立たない現場はどうなのか。
一番の問題は技能実習生が働く企業を自由に変えられないことだと思う。
技能実習制度を廃止して、現在禁止されている単純労働者のビザを人数制限ありで解禁した方が現実的だと思う。
それで企業間の転職を可能にすれば、企業からひどい仕打ちをされた場合に他の企業に転職すればよくなるし、ブラック企業が淘汰される。