【独占1万字】川村隆「日本は大企業に頼るから弱くなった」
コメント
注目のコメント
極めてシンプルに経営の本質を語る優秀な経営者という印象。
「大企業は、現状維持が好きなんですよ」
工場長は地元では名士、雇用の安定が最優先。この環境は東京では解りにくいが、大企業の事業部や工場がある地方では非常に強い。
加えて自社の従業員も「本当は変わりたくない」人が多数。
事業ポートフォリオを組み替えようとする時に、こういったコンサバな内外の環境が「大いなるムラ社会」作り上げる。
「企業の本質は、ちゃんと稼いで、それを自分のところに置かずに、みんなにばら撒くこと。付加価値を社会に還元する」
「ちゃんと稼ぐ」には株主への還元がある。 元々会社は、株主が資本を出して、それを経営者が運用して株主に儲けで還元するもの。
日本の大企業では、この株主というステークホルダーより、地域社会(地元)や安定を望む従業員への配慮が大きすぎて、
「決めれない経営者」「過去の栄光にしがみつく経営者」が、結局は舟が沈むまで、事業を抱え込んでしまったケースが多々ある。
これに加えて、役員OBが社内を闊歩していれば最悪で、シャープや東芝の事例でもわかる。
物事の本質を極めれば、非常にシンプルになる。
これを簡単な言葉で、本質をついて語れる経営者は本物だと思う。
一点だけ言えば、「営業利益5%が基準」と仰っているが、グローバルな競合に勝つには、10%は必要。
(追記)
今後のタイトルで「GE、シーメンスとの戦い」が楽しみ。記事の前にちゃんと事業説明に行った方がいいかな?(笑)私も20年間の大企業経験を経て、下記のご発言に共感します。産業の新陳代謝はスタートアップが担うのは必然だと思います。
「それは、日本が間違えているんですよ。日本は大企業に頼りすぎるからこんなに弱くなっちゃった。」
結果的に、下記の通りに動いて、起業してます。(笑
「ソフトバンクというのは、新しい人がバンバン入ってきて、新しい事業がバンバン出てくるでしょ。ソフトバンクの中である程度新しいビジネスを立ち上げる。そういう勉強をしてみんなダーッと出ていくわけだ。
それで新たに会社を作るわけだよ。ああいう風になるのが会社のいいところなんで。だから我々みたいに106年も経って、もうじいさんばあさんばっかりいる会社は、あまり良くないですよ。」
「──とはいえ、我々も日本のベンチャーの取材を続けてきましたが、それだけでは日本は変わらないかもしれません。」
このコメントに関しては、目線が低いですよね、記者さん。(何か引っ張り出すためにしても・・・)
今の日本のスタートアップのレベルとやり方では変わらないだけで、それを変えれば変わる事は、西海岸でも中国でもイスラエルでもシンガポールでも証明されてると思ってます。
というわけで、社会人になってからずっと日本が負け続ける時代を生きてきた者として、そろそろ縮まりきったバネを伸ばしてもいいではないですか。一助になれるように、頑張ります!
追伸 NewsPicks編集部御中
このような大切な記事は、日本の産業の新陳代謝のためにも、無料購読できるように解放お願いします!!インタビューの冒頭から、圧倒されました。
評論家とかが舌鋒鋭いコメントをするのは多いですが、実際に30万人企業を率いた名経営者が、その経験を基に、ここまでの力強く、厳しい意見を繰り出すのは、異次元の迫力があります。
東電会長が決まった今だからこそ、その経営哲学を聞かせて頂ける機会は、非常に貴重でした。
特集としては、川村氏から、中西氏、東原氏と、それぞれバトンを渡された歴代社長たちの、それぞれの視点を重層的、立体的にご覧頂ければ幸いです!