働くことはいつから「苦役」になったのか 〜余暇を楽しむのが人生?
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かつては苦役労働は奴隷の役割。
と言っても人口のかなりの割合が奴隷的な存在でした。朝鮮半島ではかつて98%が奴隷だったとみなす研究もあります。
ノースウェスタン大学のロバート・ゴードン教授は、産業革命は第二次産業革命が最も重要で、その意味において大きな変化は1度きりだったと主張している。その変化とは、莫大なエネルギーを消費しつつ急速な経済成長をもたらすと共に、多くのロースキル労働を創出したと言う変化のことである。特に石油と内燃機関の組み合わせによる自動車製造業はその典型だった。
その過程において、かつての奴隷労働者は賃金労働者であり消費者にもなったと言うのが、産業革命による資本主義経済の結果である。
20世紀はそうした組織的労働が花開いた時代で、成長著しくコンプライアンスが甘い頃はそれ程キツくはなく、キツくても仕事を生き甲斐・誇りとしていた。
しかし、いま起きている情報革命は、より人間の作業を減らす革命で、かつての産業革命の逆を行っている。その為、被雇用者という既得権は厳しい締め付けにあっていて、より奴隷的苦役を被らざるを得ない状況になってきている。
人生とは、何のリスクを負うかで決まる。
あなたにとって負いたいリスクとはなにか。
参考
[FT]限りない経済成長の時代は終わったのか:日本経済新聞 http://www.nikkei.com/article/DGXNASGM0304L_T01C12A0000000/労働が労苦になるかどうかは、その労働がどのような関係のなかでおこなわれているのか、が強く影響している。
徹頭徹尾、人間関係だと思う。
クソみたいな高齢上司の下で嫌々働いているから労苦になるんでしょうね。
だから記事にも書いてある通り、働き方改革とは、単なる残業規制に留まっていては、片手落ちなわけです。
まずイの一番に改革廃絶すべきは諸悪の根源、年功序列制度です。
私が前いた会社では、能力は低いのにただ長く会社に在籍しているという理由だけで権力を恣にしている高齢社員がいましたが、これがいなかったら別にサラリーマンを辞めていなかったでしょう。
ゆえに、年功序列という制度を廃絶するために「定年制の廃止」を行うべきなのです。
60~65歳で定年するという期限が決まっているから、長く働くと給料が上がるシステムが機能している。
この定年というルールを取り払えば、コストプッシュでいずれ年功序列という悪しき制度は自然消滅するはずなのです。
経済合理的に。
だから働き方改革で一番最初に着手すべきなのは定年制の廃止なのです。私は労働時間の短縮には賛成です。
ただし、それに伴い「労働は苦役である」という欧米のキリスト教をベースとした労働観が広がることを危惧しています。アダムとイブの時代から、労働は神から与えられた罰だというものです。
もともと日本には仏教をベースとする「働くこととは生きること」という労働観があります。心身の健康や家族との関係を高めるのに適切な労働時間を維持しつつ、多くの大人が胸を張って「仕事が楽しい」と言える世の中を作っていきたいですね!