AI活用した気象予報ビジネス IBMが参入へ
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「気象予報士の仕事もなくなる!?」というコメントもチラホラありますが、皆さんが使われてるiOSのプリインや、ヤフーさんなどのアプリの予報は既に、ほぼ予報士フリーな状態で作られているのが現実だったりします。なのでAIに仕事が奪われるというよりも、実はAIの技術が、これまで天気予報の生成に加われると思ってもいなかった、無数の人のチカラを効果的に社会に還元する技術やコミュニティーを加速させるんじゃなかと思ってます。なんか、上からスイマセン。とりあえず、弊社のアプリ開発、頑張ります。
注目のコメント
実は、気象は古くからAIと同じ機械学習の仕組みを用いて予報を行なっており、たとえば最近脚光をあびているニューラルネットワークについても、すでに降雪量や雲、日照といった予報にはすでに用いられています。
ワトソンに期待するのは、天気予報の精度を現在の8割から9割に上げる、というような話ではなく、ディープラーニングにより今までは全く着目していなかったデータが実は鍵を握っている、といった関連付けの発見(たとえばエルニーニョばかりに注目していたのが、実は大西洋の海面水温のほうが鍵を握っている、あるいは売れ筋がアイスクリームになるかアイスキャンデーになるかの境目は実は単純な気温でなく不快指数によっていた、など)にあります。
ワトソンのおかげで医療現場では難病の判断がつきやすくなったという報道もありましたが、気象においても大いに技術革新をもたらしてくれるのではと期待しています。
気象予報士という資格は、先日も申しましたとおり単なる翻訳の技能検定ですので、その本質にはなんら影響しないものと思います(ただ、翻訳の需要は減るかも知れませんね)。IBMが2016年1月にWeather Companyを買収して以来、日本でも気象予報士を雇うなどして法律への対応を進めてきて、今回のリリースにつながった。
IBMは他のテック企業(Google, Amazonなど)と異なり、自分でデータを保持してこなかったけど、天気には価値があると見込んで買収したので、どう結果に繋がるか注目。AIの活動領域がどんどん広がっています。次は気象予報士の仕事がAIに奪われるのでしょうか。
今回の気象予報ビジネスにも使われる「IBMワトソン」については、以下の記事もご参考ください。
ついに税理士デビューか。IBMワトソンの次なる野望
(The New York Times、2017年02月18日)
https://newspicks.com/news/2058049