三菱商事は「経営人材」のプロ集団になれるか
NewsPicks編集部
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また「3.0(サンテンゼロ)」ですか、とお叱りを受けそうですが、あえて「事業経営」への転換を強調するために、三菱商事3.0という名前をつけてみました。
経営人材というと、つい起業家ばかりに目が行きますが、大企業にも、経営人材はいます。中でも、経営人材が多いと言われる三菱商事ですが、外から見ると、具体的に日々どんな経営をしているのか、よくわかりません。
そこで本特集では、業績・財務や戦略といったマクロの視点ではなく、「経営人材」というミクロの視点から「三菱商事3.0」に迫ってみました。商社の事業経営といえば私の中ではケンタッキーフライドチキンですね。
日本に鶏肉を食べる習慣があまりなかったために、「クリスマスはチキン」という一大マーケティングを展開し、大成功をおさめました。もちろん本家の欧米でクリスマスにチキンを食べる習慣はありませんし、カーネルサンダースも立っていません。
マーケティングの教科書の1ページに載っているとかいないとか。上流を抑えて下流に需要を創出する大成功事例ですね。大手商社の中で一番知己が多いのが三菱商事です。その意味でややひいき目になってしまいますが、このリポートの言わんとすろところはよくわかります。社員がサラリーマンではなく起業家精神に富んだ経営者感覚で動いています。老舗中の老舗なのにリクルートの人に近い感触があります。サントリーの新浪剛史さんの影響も大きいと思います。先日のニューズビックスのオフ会では、三菱商事の社員と三菱商事からスピンアウトした若い社長が楽しそうに話していました。