物質の新形態。「時間の結晶」の生成に成功。量子コンピューターの突破口にもなる可能性(米研究) : カラパイア
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注目のコメント
ほんの5年前にMITのウィルチェック教授によって提唱された時間結晶という概念は面白い。特殊相対性理論では、時間も空間も同一に取り扱います。空間的に離散的な構造を持つ結晶が存在するなら、時間的に離散的な構造をもっていてもおかしくないというわけです(※)。ウィルチェックさんは理論的に時間結晶の存在を指摘しましたが、この記事のニュースによれば、現実に時間結晶の生成に成功したとのこと。物性物理学分野もまだまだ面白いことがたくさんありますね。
>追記
下記の参考文献では、東大物性研の渡辺さん、押川さんらが時間結晶に対してある状況下では否定的であること数学的に証明したという主旨ですが、だからといってウィルチェクさんの時間結晶のアイディアを完全否定できたわけではないところがポイントです。時間の概念に対する物性物理学からのアプローチはユニークな視点だと思います。今後のこの分野の発展を待ちましょう。
【※ 時間結晶は存在するか】
http://www.issp.u-tokyo.ac.jp/maincontents/docs/tayori56-3_Part4.pdfこの記事を読んで、「なぜ時間結晶が量子コンピューターの突破口になる可能性があるのか」がびっくりするくらい分からなかった。加えて、早崎先生がリンクされている文献をチラッと眺めてみたもののこちらもびっくりするくらい中身が分からなかった。何か清々しい気分になりました。腰を落ち着かせて勉強したいなあ。