カルビーを「数学」から「算数」の会社にしたら増収増益になった - カルビー会長兼CEO 松本 晃
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注目のコメント
今、本をお出しになったら最も読んでみたいと思う日本の経営者がカルビーの松本会長です。
「必要条件とは、世のため人のための会社であること」「十分条件とは儲けること」と仰っていますが、これを両立させるのが難しい。以前、今治FCの岡田オーナーが、「勝つサッカーか自分たちのサッカーか、どちらかだけならめちゃめちゃ簡単」と仰っていたのを思い出します。
http://diamond.jp/articles/-/103471
二宮金次郎が言うように、「道徳なき経済は犯罪であり、経済なき道徳は寝言」でしょう。教条主義にも銭ゲバにも陥らずにいたいものです。「データとは、なるべく少ないデータから頭を使って仮説を立てて検証するためにあるものだと思うのである。たくさんのデータがあると、仮説を立てにくくなる。」全くその通りだと思う。データをどう減らすかが難しい。
何年も前になるけど松本CEOにお茶しながら3時間くらい話し込んだことがある。本当に松本さんは思考も表現も大変にシンプルで世の中には素晴らしい経営者がいるもんだと、めったに思わない感覚を経験しました。たまたまここにはERP(J&JもカルビーもSAP)が書かれてますが、ERPについては1秒も話してなく、伊藤忠時代やJ&J時代のいろんな話でした。
そういえばそのERPも随分変化してまして、本質は松本さんが言われるように「割り切り」によって物事を一度シンプルにそもそも論で捉え直せる会社でないと活かせないというのは変わってないと思いますが、他にいろんな常識が過去とは異なっています。
そういえばたまたまですが伊藤忠が23年ぶりにゼロから作り変えた新しいERPで刷新を決め(さすがにUXは超イケてますし、データベースは前世代の他社製から決別し、ネット企業で常識のアーキテクチャ上に移行し爆速、AIもブロックチェーンもばっちりです)、カルビーのERPもそのHANAで5000個のアドオン(独自の拡張機能)を98%撤廃、とてもシンプルになりました。
伊藤忠
http://www.itochu.co.jp/ja/news/press/2016/160728.html
カルビー
https://japan.zdnet.com/article/35081369/