【3分解説】今さら聞けない、「東芝崩壊」までの10年
NewsPicks編集部
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注目のコメント
大変分かりやすくまとまっています。記事にある通りウエスチングハウスの買収の際には、別陣営サイドから見ると「あり得ない額」だったときいています
後から当時の東芝経営陣に話を聞いた人が言ってましたが「あれはオセロの角みたいなもので、いくらかかっても取りにいかないといけない」と言っていたとのこと。
ただ、当時は「世界のエネルギー消費は確実に成長する」「その中でトップを狙いうる」原発事業に投資してきたことは一概に批判できないところです。福島なんて想定できないし。原発反対派は「そもそも原発なんてリスクあるビジネスに」みたいな枕詞をつけがちですが。
その意味では社風などももちろんありますが、結局は特定事業に投資しすぎて、それが外れたという要素が大きい気がします。同じくARMを高値掴みしたソフトバンクは、ARMが仮に潰れても耐えられるだろうことと比べれば、リスク分散の問題な気がします永久保存版とも言える素晴らしいまとめですね。
東芝事件は、一般にのれんの減損と言われますが、スライドでも示されている通り、致命傷となったのは、0ドルで買収した孫会社S&W社が建設中の3基の原発でした。
安全基準の変更に伴う建設工期の遅れによる経費増は、発注者ではなくベンダーが請け負うというアメリカの法体系と、その債務を東芝本体が間接的に債務保証するという契約がそれです。
まさにタダほど高いものはないという諺の通りですが、海外進出ばやりの現代の日本企業にとって、決して他人事ではないことですね。