【新】そのロボットは、福島原発を救えるのか
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先週末にかけて、福島原発の廃炉に向けて重要な調査結果や、ロボット開発の発表が相次ぎました。その概況と、今後の廃炉に向けた新テクノロジー開発や、主体である東電をめぐる問題について、3回の連載でレポートでお伝えしたいと思います。
1F(福島第一原発)に関わる仕事も行っているため、本件について連載いただける編集部に感謝です。
放射線の健康障害としては、線量が閾値以下であれば発生しない確定的影響(DNA損傷による細胞死あるいは細胞変性。他の化学物質などの量影響量反応関係と似ていると言えます)と、線量の増大に伴い発生率は高まるが0に限りなく近くても発症しうる確率的影響(DNA損傷による突然異変)があります。被ばく直後から数週でおきる悪心嘔吐、造血器障害、消化器障害、中枢神経症状(線量によっては死亡する場合も多い)などの早期障害は確定的影響ですし、染色体突然変異による遺伝なんかは確率的影響ですよね。また、いわゆる癌は晩発障害型の確率的影響に含まれます。
ただし、それはここで取り上げられている放射線量に比べればとてつもなくかわいいレベルでの話。
ここでは最大530Svという記載の後に直下は30Svとありますためなんだその程度か・・・と一瞬感じそうになりましたが、一般的に3〜5Svの全身被曝でLD50/30(50%の人が30日で死亡する線量域)だと言われており、7Svで致死量と言われていますので、30Svでも人間が浴びれば即死です。
チェルノブイリの石棺密閉作業も難航しています。
ロボットが廃炉の鍵を握るひとつとなることは間違いないでしょう。
http://sharetube.jp/article/1730/この地域は、原発関連で10万人の雇用が支えられていました。経産省がこの地域の復興を担っていることもあり、ロボットやエネルギー産業を通じて、この地域の経済を支えようとしています。このチャレンジングな取り組みの成否を考える上で、貴重な連載です。