「志」入試って何だ? 神戸大が導入、国立なのにセンター試験不要
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凄く誤解されているのですが、筆記試験がない入試を導入すると入学者のレベルが下がるだとか、推薦やAO入試で入った学生はレベルが低いという風に考えられてしまっています。
しかし、入学者のレベルを決めるのは選考方法よりも志願倍率の方に大きく左右されます。
100人受けて10人受かる筆記試験よりも、100人受けて3人しか受からないAO入試で受かった学生の方が学力が高い可能性は大いにあります。
安田さんがコメントされているように、そもそもAO入試は、筆記試験でわかる学力よりも、どんな目標をもってどう取り組もうと思っているのかを重視する選考方法です。
繰り返しますが、大事なのは定員に対する志願倍率です。世の中的にはAO入試に対してネガティブな反応が強いですが、いま文科省として進めている方向性は、むしろこの志入試のような総合判定型です。
ただ本来は入試の型を変えるだけでなく、カリキュラムについても「志」に合わせる必要があります。この入試で入学したモチベーション高い学生と一般入試での不本意入学生が同じプログラムでは、その資質を充分に発揮させきれないはずなので。
記事にもあるように、センターの後継である「大学入学希望者学力評価テスト」がまだ固まっていないので、各大学、ここ数年の舵取りが難しくなっています。うーん…入試の形を変える事に文句はないですが、講義の形も同様に変えないと意味がないと考えます。
過去と同じ講義をするのなら、やはり従来の入試で入った学生の学力をベースにした「勉強」になるため、私の大学でも推薦入試の人はついて行くのに苦労してました。
AO入試で求める力を講義でも必要とするなら、従来の入試の形だけではやっていけないので、AOで必要な能力が高い人材を入学させるのは意味があると考えます。
この様に学力以外の能力で採点するなら、大学の講義もその能力を高める講義になって然りであり、講義が変わらないなら、何のためにやってるAOなのかわからなくなります。