【ソフトバンク】地方を救う「無人バス」が、なぜ年商100億円を狙えるか
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現地取材をした日は、大雪が降っており、氷点下5度のなかをインタビューして回りました。
この白馬村、無人バスや自動運転を考える上で、いろいろなことを考えさせられました。
まずは技術。SBドライブは、雪の道路ですら、走ることができる無人バスを開発する予定です。しかし、どうしても現在の技術で限界があるのが、「降雪時」「霧」という天候での走行です。これは同じようなロボットバスの事業を企画しているDeNAや、はたまたグーグルの無人カーでも、解決が難しいそうです。車両の「目」にあたるLIDARが、雪や霧を、障害物だと認識してしまうからです。
一方で、根強いクルマ文化から、本当にバスにシフトするのだろうか?というところもチャレンジだと感じました。80歳代でも地方では軽トラをぶんぶん乗り回しているのが、普通だからです。ここは、ニーズの見極めや創出がないと、ガラガラの運行になるかもしれません。
弾丸出張はなかなかハードでしたが、リアルな課題をしることができて、非常によかったです。ご協力くださったみなさん、そして取材アレンジをしてくれたSBドライブ広報の方に、感謝です。ソフトバンクと立ち上げた「SBドライブ株式会社」とその取り組みについては,東京大学次世代モビリティ研究センター(先進モビリティ株式会社)の須田先生からうかがっています.須田先生は,自動運転に限らず,交通・物流とそれを取り巻く社会インフラの研究をされていますので,ソフトバンクは良い所と手を組まれたかと思います.
http://www.its.iis.u-tokyo.ac.jp/
汎用的な完全自動運転の実現の敷居は高いので,このように,交通量が少ない地域で,いつも同じ経路を走行するバスから,自動運転の実証実験をされるのは良いことだと思います.採算面では,おそらく,ドライバーを雇用する費用と,自動運転を維持する費用(遠隔システムのオペレータも含む)を考えれば,現時点でメリットは見えないかもしれません.しかし,研究レベルから,一歩一歩成果を出していってもらいたいと思います.