ヤマトHDに迫る「異常事態」 「取扱量が過去最高」でも喜べない
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これからは今までなんとか回ってきた既存の仕組みがはっきりと崩れていく時代だと思うので、利用者の私たちは、手持ちのお金を気にしながら、何を残し、何を捨て、どこにお金をかけるのか、厳しく判断し、必要と思えるものには応分の対価を支払っていかないといけないと思う。
私が関わっている紙業界でいえば、宅配用途向けの段ボール需要の伸びは著しく、数量面では今後も段ボール需要は堅調とされている。しかし、販売価格が安いため、実を言うと板紙・段ボール市場には強い閉塞感が漂っている。販売数量が増えても利益率が悪い。梱包用段ボールは量が出るかわりに単価が叩かれ、例えばアマゾンなどはごく一部の大手じゃないと手が出せない危ない商売と言われている。
包装資材と同じく、運賃も真っ先に削減の対象になってきた。届けられる製品が安いのは、誰かが泣いてるからだ。有為なアマゾンのサービスを安易に批判したくはないが、利用者の私たちを含めて、必要なものを残すためのコスト負担について真剣に考えなければならないと思う。
注目のコメント
「再配達問題」を解決すれば抜本的に改善されるかというとそうではありません。私が現場を見た限りは、業務の属人化の方が根が深い問題です。
ベテランのドライバーさんは、地図も見ずに頭の中でルートを組み立て、ルートに合わせてトラックに隙間なく荷物を積み込みます。
配達先の在宅時間や適切な訪問方法(インターホンが有効なのか、玄関口まで入って大声で呼んだ方がいいのか)も全て頭に入っています。これは、慣れてない人の3~4人分の仕事を1人でこなしているようなものです。
ヤマトのドライバーさんの仕事っぷりは超人的と言えるほど素晴らしいですが、私から見れば「属人化しているな」という感想を抱きます。
問題が表出するのは繁忙期です。ドライバーさんをアルバイトで集められるはずもなく、過密労働のリスクが増大します。
社員として新しいドライバーさんを雇った場合も、業務内容が複雑すぎる問題があります。ベテランのドライバーさんは昔からやっているため、徐々に複雑化する業務も対応できました。今の新人は一度に短期間で覚えなくてはならないため、非常に辛いと思います。私だったら無理でしょう。
ここで、楽とは言えない宅配ドライバーの仕事と、同じく運転が関わるタクシードライバーの仕事を比べてみましょう。
以下の記事によれば、タクシードライバーの大卒初任給は400万円台が「余裕」だそうです。道を覚えなくても、カーナビに頼れば、仕事できなくはないです。宅配ドライバーと違って、細い道を運手する技術も必要ありません。
道を知らないドライバーには辟易しますが、企業側から見れば仕事が属人化していないと言えます。
http://style.nikkei.com/article/DGXMZO08589940Q6A021C1000000
タクシー業界がこの先安泰かどうかは別として、どちらの職業が選ばれやすいかは明白です。再配達問題は、国民問題ですよね。
今後、消費者は、我慢するかお金を払うかという選択に迫られると思います。
ひるおび!でも、紹介させてもらった、
「業界統一のポイント制度」は、
不在配達防止に協力したら、ポイントがもらえたり、
不在配達になったら引かれたりする仕組み。
ぜひ、実現させたいと思っています。
★川添さん、チワワさん、Yamamotoさん、万木さん、Sekiguchiさん、Hirotoさん、ご声援ありがとうございますm(_ _)m
追記:
ヤマトシステム開発のFujitaさんが言われるように、
ドライバーさんの仕事は、属人的です。
経験値が、モノを言うのです。
ヤマトさんが宅配モデルを学んだUPSでは、ここをシステム化しています。
特に最近、積極的です。
全てのルートは、右折のみ(左折だと事故の可能性が高く、時間が掛かる)で、
自動ルートが作られます。
ただ、UPSドライバーさんも、ヤマトさんと同じように属人的。
話を聞いたドライバーさんは、自動ルート通り運転しないと言っていました。
何度か、似たシステムを導入した経験がありますが、どこでも同じですね(笑)
でも、Fujitaさんの言うように、
繁忙期の新人には、仕事は複雑で難しいので、
UPSさんのような仕組みがあれば、現場のドライバーさんの
戦力化は早くなるでしょうね。
Fujitaさんのような考えを持つ人が、業界で増えるといいなと思います!クロネコの登録IDとLINEを連動させて配送状況の通知を受け取れるサービスは始まっています。だったら、こちらからもドライバーさんに向けて「今なら在宅中で受け取れますよ」という通知を送れるようにしたら良いのに。格段に効率が良くなるはず。
ただし、再配達を無料サービスとしている限りは、この「在宅通知」機能を実装しても使う人は少ないだろうし、不在を知らせることにもなるので防犯上の不安があるかもしれない。
そう考えると、不在の場合は原則として最寄りの営業所に保管。再配達を頼みたければ有料とするしかないのかもしれません。
あるいは、角井プロが提言されてるポイント制。例えば、1度目の配達で受け取った人には20ポイント進呈。再配達を頼むには100ポイント使う必要がある。これなら再配達率20%の現状としては、ポイント費用は概ね±ゼロ。再配達を避けて在宅通知も使おうというインセンティブをゼロコストで導入できます。