【山崎元】日本は「持久戦」でベーシックインカムに向かうべき
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注目のコメント
スモールベーシックインカムに賛成。そしてアイドルのような対人サービスが隆盛となる未来になると思う。半分遊びながら仕事する。だからヒューマノイドロボットは流行らないと思う。だって人が余ってる訳だからさ。
ベーシックインカムというと、年金や生活保護など全ての社会保障をBIで置き換えるという議論になりがちですが、その手続のシンプルさ(官僚の恣意性のなさ)を最大限に生かして山崎さんのおっしゃる「子ども手当」、「国民年金」など対象を限定して、徐々に拡大していくという考え方は、説得力があり興味深かったです。
社会全体を大きく変えようとするとき、必ず二つの考え方が生まれます。
現状の考慮した上で、少しづつ社会の流れを変えていこうとする漸進的社会改革派と、一気に改革を成し遂げようとする急進派、若しくは革命派です。
歴史的に見れば、ピューリタン革命におけるイギリス長老派、フランス革命のジロンド党、ロシア革命における立憲民主党(カデット)、マルクス主義に対するラサール派など多くの場合漸進派は急進派に敗北し歴史から姿を消しています。
結局のところ漸進主義は社会のコンセンサスを重視するあまり、社会の根本を変えることができないからです。
本当に社会改革が必要なときは、反対派を無視してでも強力なリーダーシップで一気呵成に実行するしかないのです。
パラダイムシフトとかイノベーションというのは本来そういうものだと思います。
私は基本的にBIについては非常に懐疑的な見方をしていますが、もし社会が本当にBIを必要としているのなら、それはフランス革命や明治維新並みの、歴史を一気に塗り替える社会革命以外の何物でもないのですから、私のような懐疑派は無視してでも一気に導入すべきです。
逆に言えば、それだけの社会革命をするのだという決意がないのであれば、無用な混乱を引き起こす様な制度の導入は、慎重になるべきだと思うのです。