40億円分の予約を集めた「自撮りドローン」Lilyが事業停止
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注目のコメント
専門的な立場から言わせてもらえば,皆さんはドローンに期待し過ぎです.はっきり言って,バブル状態です.
ドローン・ビジネス全般に当てはまります.それは先進テクノロジーのトレンドを示す「ガートナーのハイプ・サイクル」を見ても明らかです.
https://www.gartner.co.jp/press/html/pr20160825-01.html
いま,ドローンは「『過度な期待』のピーク期」にあります.しばらくすると,「幻滅期」という,「思ったほど技術導入が進まず,結果が出ないために興味が失われていく時期」に入り,ベンダーの淘汰・消滅が起こり始めることが予測されます.
お気を付けください.
【追記】
以下で記事内容に対する技術的なフォローがあります.
https://newspicks.com/news/2005079?ref=user_2112738ハードウェアは甘く見ない方が良いです。タクシー専用ドライブレコーダーをソフトウェア気分で開発して大失敗、2号機出すまでの丸1年謝り続けた経験があります。
ハードウェアとソフトウェアは事業の特質が正反対。資金繰りが軽くて(人件費だけ)トライ&エラーのサイクルが早い(1日とか1週間単位)のがソフトウェア。資金繰りが重くて(人件費プラス開発費と製造コスト)トライ&エラーのサイクルが年単位なのがハードウェア。必然的に違うタイプの人間、組織文化が必要とされます。Lilyがどこまで進んでいたか定かではありませんが(記事では量産課題)、クラウドファウンディング然り、「ムービー詐欺」に近い行為が増えすぎていると警鐘。
本当にコンセプトムービーは素晴らしいですが、Adobe AEやPremiereで加工すぎの物が多すぎて、ホンモノと違う物も多い。
記事でも重要なのはココ「ガーディアン等のメディアは、製品はまだ試作段階であり、プロモーション動画で示されるような機能は実現できていないと指摘していた」
量産に問題があったので今回は仕方ないですが、プロトタイプはキッチリと加工なしで提示すべきですね。